「顔を上げた途端に、何考えてたのよって…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「寝転んで空見て何か考えている風に思ったんじゃない…???…俺、口を尖らせて険しい表情していたようだから…。」
獏。

そんな獏に匡子、可笑しがりながらも、
「ふん。」

「そんな俺の顔の上に、いきなり顔を出してきて、キスしてさ。顔を上げた途端に、何考えてたのよって…。」

匡子、また、
「ふん。」

「それで。…なんだよな~~。」
「ふん…???」

「あいつが…、顔を上げた瞬間。…あいつが…。あいつじゃ…ない。」

途端に匡子、
「はっ…???」
そして佐武郎を見て…。

佐武郎も、顔を傾げて、口を尖らせて…。

獏、
「夢の中でのシカゴのあの公園…。確かに、いつも行ってたあの公園。そして、ナンシーがいつもお気に入りで来ていたワンピース。…しかも…、リリーも一緒なのに…。ナンシーが、ナンシーじゃない。」

顔を綻ばせながら匡子、
「ナンシーさんが…。ナンシーさんじゃないって…???…はぁ~~ぁあ…???」

「分かんないけどさ。」
ビールを一口、獏。
「選さんの顔。」

一気に匡子、両手をパン。
「や~~りぃ~~。」

獏、
「ふ~~~ん。」

匡子、ニコニコしながら獏を見て、
「とぅとぅ~やったね~~。ナンシーさんとヨウちゃん、瓜二つ~~。」
けれど、そこで匡子、身を乗り出して、
「…って言うか~~。なんで…???…ヨウちゃんだって分かったの…???…まっ。確かに、ナンシーさんとヨウちゃんじゃ、瓜二つだけど…。そんな…、区別…。」

その声に獏、
「何言ってんの、匡姉ぇ。そんなの簡単でしょ。選さん、感情、ないでしょ。まず、笑ったトコ、見た事ない。常に…、って言うか、いつも、何か考えている風に、ポーカーフェイス。…けど、ナンシーって、物凄い感情ある女性。喜怒哀楽がハッキリしてる。…で、そんな中でも飛び切り、笑顔が凄い。とにかくニッコリ。だから、リリーと一緒に走り回っていた時だって、笑い声、絶えなかったから。」

「へぇ~~~え~。」
匡子、頷きながら、
「な~~るほどね~~。」

「でぇ~。夢の中で、いきなり俺の顔の上に顔を。そしてキスして顔を上げた途端に、何考えてたのよ、話してみたら…???…いきなり口調が変わって、こっちが驚いたくらい。」

いきなり匡子、
「ぷっ。くくくく。」

「…で…。いきなり俺が起き上がって、おま…、ナンシー…???…って、言ったら。だから、何、そんな険しい表情でぇ~~。って…。」

匡子、
「かかかか。」

「一応、名前を言ってみた。…もしかして…。選葉子さん。…そしたら。…何て言ったと思う…???」

匡子、可笑しがりながら、
「えへぇ~~???かかかか。」

獏、
「誰よ、それ…???…だから…、何考えてたの…???…素直に今の事、話したわな。横領の事。」

匡子、
「ふん。」

「そしたらさ。わずかに考えてた風。…でも、その後、彼女の前に蝶が…。そしてひらひらとそのまま。そして彼女、右手人差し指を蝶の前に。蝶がその手に止まる。…で、一言。アナグラムって…。」

匡子と佐武郎、
「……。」

「それからはもぅ~~。過去の扶桑の事、全部。俺より詳しく知ってて、今の状況を話して。…夢の中で俺…、なんでか心臓バックバク。」

瞬間、匡子、右目を歪めて獏に、
「お~~~ぃ。」

佐武郎もいきなり噴き出して。

匡子、獏に、
「そこでダジャレはいい。」

佐武郎、思わず両手を叩いて、体を揺さぶりながら笑う。
「アッハッハッハッ。ハァ~~~。」

獏、思わずキョトンとして、
「あっ。」

匡子、そんな獏に、
「あんた、今頃気付いた…???…って言うか、サブちゃん、笑い過ぎ~~。かかかかか。…ってか、サブちゃんが、そんな笑うのって、珍しい~~。」

そんな風に言われて佐武郎、思わず顔だけ前に。そして目頭に両手中指を…。

匡子、
「涙流して笑ってるよ。」

獏、
「そんなに、可笑しかった~???」

「うるさいよ。…で…。次~~。」

「あ、あ~~~。うん。…で…。とにかく…、ナンシーに選さんが乗り移ったみたいに…。」
そこまで話して獏、口を止める。

匡子、
「ふ~~ん~~。」

そして…、僅かに沈黙。



「俺さぁ~~。」

匡子、
「う~~ん~~???」

「全部…。話、聞き終わった時。」
「うん。」

「ナンシー、抱き締めたんだよね。夢ん中で…。」
「ほぅ~~。」

「そしたら、ナンシー、何てったと思う…???」

その声に匡子、
「ふん~~~???」

「ニッコリと笑って、頑張って、課長…って…。」

匡子、瞬間、
「はは…???」
笑顔で…。

獏、
「あん時、一瞬、小鼻が…キュンとしたね~~。涙が出た感じした~~。」

「おやおや。」

「ただ…。」
腕組みしての獏、頭を傾げて…。
「最後のあの口。」

匡子、
「ん~~~???」

「何かは言っているものの、声が聞こえなかった。口パクみたいで…。誰かの名前…、言ってたんだと思うんだ…けど~~。そこで夢から覚めた。…で、いきなり起きて、何、今の…???…で、早々と会社来て、調べてみたら、ヒット~~。」






こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜   vol,200.   「顔を上げた途端に、何考えてたのよって…。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

アメーバ