そして、石輪大ルーク4年目の夏…。
いつも通りの瑞樹家での練習中。
それは、理沙からだった。
小ブレイクの時、ドリンクを飲みながら、
「将輝~~。」
将輝はスリーポイントラインからのボールを放つ。
「あ~~???」
「私…、もぅ…ダメだわ。無理だよ~~。」
そんな理沙に将輝、振り向いて、
「はぁあ~~???…何が…???」
「もぅ…、完璧にダメ。無理。」
「だから~~~。」
「おじちゃんだよ~~。」
その声に将輝、
「…はっ…???親父…???」
そんな将輝に理沙、口を尖らせて、顔をグシャリとさせて、
「うん~~。」
そして理沙、
「おじちゃん、会う度に、おまえらな~~。って、なんかガッカリとして~~。」
将輝、その声に、
「い゛…???」
「私…、おじちゃん、大好きだからさ~~。」
将輝も、理沙を見て、口を尖らせて…。
そして理沙の隣の椅子に座りながらボールを両手でコロコロと…。
「…だから…、何…???」
「私はね。あんたの事、大っ嫌い。」
その声に将輝、理沙の顔を見て、鬼のような形相で、
「うるせぇよ。なんだってんだよ、今更…。」
理沙、また、ペットボトルに口を…。
「おじちゃん、安心させたいって言ってんの。」
将輝、
「はっ…???」
「だから。」
「……。」
理沙、また口を尖らせて、
「…一緒に、なっても…、いいかなって…。」
「何がだよ。」
「だから…。」
理沙、将輝の顔を見て、
「あんたしか…、いないでしょ。」
いきなり将輝、
「はっ…???」
「…だから。あんたと私、一緒になっていいんじゃないって…。」
すぐさま将輝、
「はっ…???…理沙…、おま…。」
「だって…。いい加減、もぅ、いいよ。おじちゃんのガッカリした顔、私、見たくないもん。」
「理沙…。」
一瞬、
「あっ、いいよ、いいよ、あんたがやなら、別に…。私だって、なんであんたと…、世界で一番嫌いな奴と…。」
将輝、その声に、
「悪かったなぁ、世界で一番嫌いな奴で~~。」
理沙、口を尖らせながらも空を見て、
「世界で一番嫌いな奴。…でも、私には、傍にいてくれないと困る…奴。」
将輝、思わず椅子の背もたれに背中を深く。
「ふ~~~ん。」
理沙、
「やなら、いいよ。…別に…。」
将輝、真っすぐ前を見ている理沙に、
「嫌だなんて、言ってねぇだろ。」
理沙、将輝を見て、
「……。」
将輝、わずかに黙ったかと思ったら…、
「しゃあねえなぁ~~。あ~~~。」
そして将輝、
「…俺で、本当に、いいのか…???」
その声に理沙、顔をコクリと、
「うん。あんたしか…、いないもん。」
「しっかたねぇかぁ~~。俺も、おまえの事、世界で一番嫌い。…けど…。傍にいないと、困る奴。」
理沙の頭をポンポンとしながら、
「結婚…、すっか…???」
理沙、コクリとさせて、
「うん。」
将輝、口を真一文字に、
「や~~れ、やれやれ。」
その声がリビングに…。和奏、開いたサッシから、
「どうしたの~~???…なんかあった~~???」
その声に理沙、
「な~~んでもな~~い。」
すると将輝、
「おばさ~~ん、俺たち、結婚する~~~。」
瞬間理沙、
「ちょっと~~。」
その、「結婚する。」という声が和奏の耳に届いて、
「え゛っ!!!」
いきなりリビングから慌ててスリッパを履いて外に。
そしてふたりに駆け寄る。
「えぇぇぇぇぇ…???何々…??何…???…結婚するって声…???うそ…???ほんと…???」
将輝、形相を変えて来た和奏に、ニッコリと、
「はい。今、決めました。」
理沙、困ったような顔をして、
「将輝、ちょっとねあんた、もぅ~~。」
そんな理沙に、将輝、
「いいじゃねぇか~~。どうせすぐに…。」
「そりゃ、そうだけど~~。」
将輝、また和奏に向かって、
「おばさん、俺と理沙、結婚します。」
その声に和奏、みるみる目に涙を溜めて…。一瞬、ぼぅ~~っと。…けれどもすぐに、
「や~~~った~~~。」
そしていきなり将輝に抱き付く。
「や~~った、やった、やった。将輝く~~ん。かかかかかか。」
将輝に抱き付いて、将輝の背中を右手でパンパンと。
そして今度は理沙に。理沙の後ろから理沙を抱き締めながら、
「良かった~~~。理沙~~~。ようやっとだよ~~~。」
そんな母に理沙、
「おかあさ~~~ん。はははは。」
将輝を見て…。
将輝もそんな理沙と和奏をみて微笑んで…。
理沙、母に抱き締められながら、
「うんうん。」
理沙も将輝を見て、ニッコリと…。
そして、その報せはすぐに。
仕事中の蒼介、ラインを見て、
「うそ!!!!」
そしてガッツポーズ。
周りの職員が、
「…???」
すぐさま蒼介、
「あっ。いや…。はい。」
流美も丈師も、
「うそうそうそうそ。」
「かかかかか、あいつら~~。はははは。よ~~し。」

信じて…良かった。 vol.243. 理沙、将輝の顔を見て、「あんたしか…、いないでしょ。」
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