理沙、すぐさまスピーカーにして…。
スマホから将輝の声、
「おぃおぃ、凄ぇぞ、おま、理沙~~。順応天大学、パラリンピック排出多数って。」
理沙、
「かかかか。私だって、今見てビックリ。」
そして栞奈も、
「まさかね~~。」
将輝、
「あっ、栞奈さん…???」
「うん。とにかく、ここまで来れたの、将輝君の御蔭だよ。」
そんな姉に理沙は相変わらず、顔をグシャリと。
そして、ソファに座ってコーヒーを飲んでいる蒼介も、
「その通りだ、将輝君、ありがとな~~。」
そんな理沙の父親の声も、スマホを通して聞こえる。
「おじさん。」
その時、理沙のスマホに他からの着信。
理沙、
「あっ、将輝、ごめん、アズから電話。切るね~~。」
その声に将輝、
「あ~~、うん。分かった。」
すぐさま理沙、スマホを持って、
「はい、私~~。」
栞奈、口をへの字にして、
「ふ~~ん~。将輝ね~~。」
蒼介、
「ふ~~ん。」
和奏、2階からリビングに。
「とうさん、明日の準備、OKね~~。」
蒼介、
「あ~~。ありがと~。」
栞奈、
「ねね、かあさん、順応天大学って~。」
和奏、
「ん~~???」
理沙、いきなり、
「えっ!!!うそっ。あした…???」
その声に栞奈も和奏も、蒼介も、
「うん…???」
理沙、スマホを耳にしながら、
「あ、あ~~。ちょっと待って、アズ~~。」
理沙、慌てながら車椅子を動かして、
「アズから電話。ちょっと私、部屋に。」
そしてリビングから離れる理沙。
栞奈、そんな理沙を目で追って。
蒼介、
「ん~~。うん。」
和奏も理沙を目で…。
栞奈、母に、
「かあさん、これ。順天堂大学。なんと、パラリンピック排出多数~~。ほら~~。」
その声と、スマホの画面に和奏、
「う~~~っそ。ほんと…???凄~~。」
理沙、廊下に出て、
「アズ、アズ、幾ら何でも、明日って…???」
その声に杏美、口をグンニャリとさせて、
「私もさ、今日の電話で、いきなり明日って、それ、ちょっと酷くない~~って言ったの。」
ベッドの上で胡坐を掻きながらの杏美。
スマホからは理沙の声、
「うんうん。」
杏美、
「そしたらさ、車で迎えに行くんだから、いいだろって。」
理沙、部屋に入って、
「そ、そりゃ、私、車じゃないと…ダメだ…けど…。」
「せめて…、明日じゃなくって、来週にしたら~~って…。そしたら兄貴のヤツ。まっ、とにかく、電話してみてくれって。…たく~~。…なんか、理沙にピンと来たのかな~~。」
理沙、途端に顔を赤らめて、
「えっ…???うそ…。」
そして理沙、
「ん~~~~。アズのお兄さん、嬉しいんだけど~~。ただ、私、おかあさんやおとうさんに言わないと…。」
その声に杏美、
「な~~んだよね~~。」
理沙、
「でも、でもでも~~。かかか。嬉しい~~。アズのお兄さん、かっこいいじゃん。はは。」
瞬間、杏美、
「お~~~い。」
そして、杏美との電話はそれから5分程度で切れる。
理沙、
「な~~んか、凄い事が立て続けに起きているのではないかぃ~~。かかかか。さて。勉強、勉強っと~~。」
翌日のお昼休み。リビングで理沙、
「ねぇ~~、おかあさ~~ん。」
和奏、キッチンから、
「うん~~~。」
「ちょっと、相談があるんだけど~~。」
「相談…???」
理沙を見て…。
理沙、口を尖らせて、顔をコクリ。
和奏、
「何、大学の事…。だったら、おとうさん、いる間に話したら良かったのに~~。」
理沙、首を振って、
「ううん~。大学の話じゃない。多分、そっちは、順応天大学に…なっちゃうと思う~~。」
「まっ、確かにね~~。弓狩監督が推薦してくれたって言うのは、物凄いおっきぃもんね~~。監督いなかったら、今の瑞樹家…。」
理沙もその話に顔をコクリと、
「うん。」
「えっ…???大学の話じゃなかったら、一体…、何…???」
理沙、顔をグンニャリとさせながらもある程度、顔を揺らしながら、
「あの…さぁ~~。」
「何…???」
理沙、両目を右左に、そして口を真一文字にしたり、歪めたり、眉を上げたり下げたり…。
「アズのさ~~。」
和奏、そんな理沙をキョトンとしながらも、
「アズちゃんの…。」
「アズのさ~~。お兄さん。」
和奏、目をパチクリとさせて、
「アズちゃんのお兄さん…。」
「私に…、一度、会ってくれないかって…。」
語尾を小さく。いきなり両手を口に、
「かかかかか。言っちゃった~~。」
和奏、
「一度、会ってくれないかって…。」
いきなり和奏、
「え――――――――っ!!!」
理沙、
「かかかかか。」
「そ、それって、つまりは…。」

信じて…良かった。 vol.226. 将輝の声、「おぃおぃ、凄ぇぞ、おま、理沙~~。順応天大学…。」
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