「仕方ないよ、柚花~~。」
結奈、
「私が見ても、あんまり、関わり合いたくないのかな~~って。思わせるような、そんな感じだったから…。…うん。多分、今の内に、あきらめた方が、いいのかもね~~。あんた、可愛いんだから、まだまだこれから~~。かっこいい彼氏、見つかるよ、うん。」
その話に柚花、口を尖らせて、
「もぅ~~。おばちゃんまで、そう言う~~。」
浩紀、
「かっかかかか。そうそう。まだまだ。これから~~。おまえ、今年から、大学だし、もっといろんな男子と、巡り合えるじゃん。それこそ、楽しみだろ~~。」
その声に柚花、思いっきり両腕を前に、そして両手を組んで、
「そりゃ、そうだ…けど~~。ふ~~ん。」
時は3月の下旬。高校は春休み。
理沙たちは学校を卒業した麻理絵や芙美に別れを告げる。
ふたりはそれぞれ大学に。親元から離れた生活に入る事になる。
将輝や馨も同様に、尚哉や和真、そして涼香たちの3年組とは別れる事に…。
鴻上バスケ部、新たな主将には、尚哉と和真から、
「後は頼む。」と託された、佐奈田己龍、パワーフォワードが努める事になった。
そして4月。麗亜は流美から伴なわれて名城高校の入学式に。
その入学式で久しぶりに一樹と出会う。
一樹、
「あはっ。麗亜ちゃ~~ん、久しぶり~~。」
麗亜、
「いっき先生。こんにちは~~。」
その声に流美、
「こら、麗亜、いっきじゃなくって、八倉先生~~。」
瞬間、麗亜、いきなり口に手を、
「はっ。ごめんなさ~~い。理沙お姉さんたち、いつも、言ってたから~~。」
そんな麗亜に一樹、
「かかかかか。まっ。確かにね~~。」
そこに坂崎と室越。
「おやおやおや。」
「いっきちゃ~~ん、おっと…、失敬。もぅ、入学仕立ての1年生~~???」
その声に一樹、思わず右手を振って、
「いえいえいえ。そんな、そんな。この子、菅田将輝君の妹さん。瑞樹に車椅子バスケを紹介してくれて、練習、指導までしてくれてる~~。」
その話に坂崎、
「おや~~、まぁ~~。」
室越、
「お~~っとっとっと~~。はいはいはい~~。うんうんうん。」
一樹、麗亜に、
「これから、よろしく~~。」
そんな一樹に麗亜と流美、丁寧にお辞儀をして、
「よろしくお願いします。」
坂崎、ニッコリと、
「そうでしたか~~。あの子が~~。菅田将輝君の~~。」
一樹、
「えぇ~~。今や瑞樹、スポーツセンターでも、かなりの腕前との事で。」
室越、
「おほほほほほ。素晴らしい。」
坂崎、
「うんうんうん。頑張れ、頑張れ。私たちにも、励みになりますね~~。」
一樹、
「えぇ。」
そして、4月、5月、6月と瞬く間に…。
変わらず理沙は、火曜日と木曜日は鴻上のバスケ部に。
そして土曜日は将輝も伴ってのスポーツセンター。
そして、いつまで経っても変わらない理沙と将輝の間柄。
ある意味、ちょっとした事で、
「うるさいわね~~。」
そして、
「うるせぇ。おまえが…。」
そんな時に和奏、
「はいはい。喧嘩しない、喧嘩しない。」
そして、その頃から鴻上高校のバスケ部にはひとりの男性が…。
そして、障害者スポーツセンターにも、ひとりの男性と女性が…。
ある人物を目当てに…。
そしてまた、数週間過ぎた。
その頃から麗亜も日曜日には時々自転車で理沙の家に将輝と一緒に…。
けれども麗亜の場合は、もとよりの大人しい性格で、
あまり直射日光には当たらずに専らリビングでのふたりの見学。
理沙、
「ねぇ~~、将輝~~。」
将輝、
「ん~~~。ショッと~~。」
スリーポイントラインから放つボールがネットにザシュ。
「な~んかさ~。最近、気になるよね~~。」
その声に将輝、
「あ~~ん…???」
「あの、ふたり~~、男性と女性。ほら、いっつもスポーツセンター、来てるじゃない。」
「あ~~。うん。俺も気になってた。けど、小野倉さんに聞いても、いやいや、気にしないで、なんでもないから。単に見学してるだけだからって…。教えてくれないんだよな~~。」
「それに、鴻上にも来てるよね~~。知らない男性…。」
「そっちも同じ~~。」
そして将輝、
「かかかか。監督に聞こうにも、訊き辛くってさ。」
「私も~~。なんだか失礼かな~~って思って~~。」
そして、ふと理沙、
「あっと、それより将輝~、あんた、大学どうすんの~~???…もぅ~、私たち、家庭教師出来ないよ~~。麻理絵も麻都香も大学生でいなしい~~。私たち、自分の事で精一杯だし~~。」
将輝、そんな理沙に、パスして、
「なるようにしか…、なんねぇだろうよ。」
理沙、ドリブルしながら、
「ヨッ。」
理沙もまた、ネットにザシュ。
「あんた、勉強してんの~~???」
「人聞きの悪い事言うなよ~~。中間でも、まぁまぁ…。」
その声に理沙、
「へっ…???うそ…???」

信じて…良かった。 vol.218. 「かっこいい彼氏、見つかるよ、うん。」
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