丈師、冷蔵庫から缶ビールを2つ。そしてひとつを自分の、
そしてもうひとつを流美の茶碗の傍に。将輝に、
「今日もって…、おま、将輝。」
将輝、そんな父に、
「ふん。なんだっていいじゃん。」
階段をゆっくりと麗亜、
「お兄ちゃん、帰ってたんだ。」
流美、
「ふん。今来たとこ~~。正に腹時計~。」
「あの、猫2匹のアイコンの人のとこでしょう~~。」
丈師、麗亜に、
「猫2匹…。」
流美は流美で、口を真一文字に、
「ふん。」
将輝、
「うるせぇよ。」
丈師、ビールを一口飲んで、
「なんだ~、その…、猫2匹って…???」
流美は、顔をチョコンと傾げて。
麗亜、
「分かんない…けどさ~~。」
両手を合わせて、
「頂きます。」
丈師、
「頂きます。」
既に将輝はおかずから。そして流美からよそってもらったご飯を…。
「んま。」
麗亜、
「私は言ったよね。理沙おねえさんじゃなきゃやだって。」
そんな麗亜を困ったような表情で見る流美。
丈師は丈師で、
「はぁ~~~あ…???なんだよ、それ…???理沙さんじゃなきゃやだって…???…将輝、おま…、理沙さんの他にも、誰か…???」
その声にいきなり流美、
「ぷっ、くくくくく。義兄さん、偉い!!!」
そんな流美に丈師、
「えっ…???…なんで…???」
麗亜、
「だ~~~ってさ~~。今まで、お兄ちゃんにライン、送ってくるのって、誰よって話~~。」
丈師、
「誰だ…???」
その声に麗亜、
「馨兄ちゃんか、バスケ部~~。…で、理沙お姉さん。」
「あ、あ~~、うん。」
「それに、夜に電話してるのって、理沙お姉さんくらいでしょ。今なんて~~。」
「そ、そう…なのか…???」
麗亜、
「だ~~って、部屋で理沙お姉さんと電話してる音、廊下まで聞こえてくるんだもん。」
流美、ほくそ笑みながら、
「ふふ~~ん。」
丈師、
「理沙さんと、何話してんだ、おま…。将輝…???」
間髪入れずに流美、丈師の左肩を右手でペン、
「何言ってんの、義兄さん。」
丈師、思わず左肩を僅かに下に、
「あた…。」
将輝、
「…何って…。そんな…、理沙さん…、ばっかじゃないし…、おばさんや、栞奈さんとも…。」
その声に流美も、
「はぁ~~~あ…???」
「…って言うか、あいつと電話してる時、なんでかあいつ、スピーカーにしてるんだ。」
瞬間、流美、丈師、麗亜、将輝を…。そして3人共に、
「スピーカーッ!!!」
麗亜、
「スピーカーって…。」
流美、
「うんうんうん。」
丈師、
「や~~るな~~、理沙さん。マジで…???」
「だから…、話の途中で、おばさんや栞奈さんの声まで聞こえてくる。」
流美、
「なんとも、オープン。」
そして流美、一拍置いて、
「将輝~~。あんた、理沙さんの事、どう思ってる~~???」
麗亜、首を縦に、
「うんうん。」
丈師は、ビールをまた一口、ゴクリと。
流美、自分も目の前の缶ビールのプルタブを開けてグラスに。
そして隣に。丈師、そのグラスに缶をコンと。
将輝、
「どう…思ってって…???」
将輝も一拍置いて、
「なんで、みんなで寄ってたかって、俺と理沙さん…。」
瞬間、流美、
「はっ…???寄ってたかってって…???」
丈師を見て、麗亜を見て、
「そんな…、寄ってたかってって、誰よ…???」
将輝、いきなり口を尖らせて…、
「涼香さん…。バスケのマネージャー。」
「涼香…さん…???バスケのマネージャー…って…???…どういう事…???」
丈師、目だけグリルと…。
麗亜、小さな声で、
「バスケのマネージャー…。」
そして将輝、今までの事を話す。
話を聞きながら流美、
「えっ…???」
丈師、
「はっ…???」
麗亜は般若の顔みたいに、
「お兄ちゃんっ。」
流美、思わず額に左手を…、
「あっちゃ~~。」
丈師、
「…ってか~~。あ~~ん…???こりゃ、チト、ややっこしいかな~~。」
流美、将輝に、
「…しっかし…。将輝、あんた、よくもまぁ、のうのうと…、その子に、いいっすよ~~って…。」
将輝、
「いや…。だって…。涼香さんが…。」
「涼香さんが、じゃな~~い~~。その涼香さんだって、あんたにその子に、一度。一度、会ってくれって言ったんでしょ。その子と付き合って、なんて…。」
一拍置いて流美、
「大体、その、涼香さんだって、あんたがバスケバカって知ってんじゃない~~。そんなあんたが、その子の事。……。いい。将輝、あんた、その子の事、好きになれるって、責任、あんのっ???」
将輝、流美に、
「せ…、責任って…???…そんな…、俺…???」
いきなり縮こまる将輝、
「…だって、俺…、涼香さんに…。」
いきなり流美、
「人のせいにしないっ!!!」

信じて…良かった。 vol.201. 丈師、「今日もって…、おま、将輝。」
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