ジュースを飲んでいる麗亜に丈師、ソファに右腕を掛けて、顔は麗亜を向いて、
「じゃあ…、櫻美園と…、後は…???」
麗亜、
「へへへへへ。名城〜〜。」
「名城…って…。」
目だけ天井を…。そして丈師、2回頷かせて、
「あ〜〜、あ〜〜。理沙さ〜〜ん。」
その声に麗亜、瞬間、舌をチロリ。けれども口を尖らせて、
「ビンゴ〜〜。」
そして麗亜、またジュースをグラスに。そして2階へと…。
丈師、体を元の位置に…。
「そっか〜〜。櫻美園と、名城かぁ〜〜。」
そして、
「ふっ。理沙さん…効果ってかぁ〜〜。」
その頃、将輝はようやく駅に着いて自転車をロック。
駅構内に、そしてホームに。電車が来るまであと2分。
ポケットのスマホにラインの着信音。画面を見ると、柚花のアイコン。
「今、何処〜〜???」
そしてニッコリマーク。
将輝、
「これから電車に乗る。」
それだけを送信。
クレマチスのカウンター席に柚花、スマホを何度も見て…。
そして右左へと目を…。そして首をぐるりと窓を…。
結奈、
「な〜〜にぃ〜〜。さっきから落ち着かないけど〜〜。」
その声に浩紀も、
「かかかかか。ライン、何て…???」
浩紀の声に柚花、
「これから電車、乗るって…。」
ぶすっとした顔で…。
結奈、
「たった、2週間でしょう〜〜。プライベートで会ってないのって〜〜。」
そこまで言って結奈、両目をチロリと上に…。そして、
「あっ、失言。ごめん、柚花ちゃん。…だよね〜〜。一日千秋だよね〜〜。」
チロリと舌を。
浩紀、鼻の下を長くするように、
「…そか。一日千秋〜〜。」
けれども浩紀、
「彼と学校で会うなんて…???」
口を捩じりながら…。
その声に結奈、左肘で突っつくようなゼスチャーで、
「ある訳ないでしょ。だから、こうやって〜〜。」
瞬間、浩紀、
「おっとっとっとっ。こりゃ、やぶへびだぁ〜〜。」
その時、店のドアが開く、カウンター越しに、
「いらっしゃませ〜〜。」
柚花、玄関に体を。入って来たのは女性客。
「ふぅ〜〜。」
そんな柚花を見て結奈、慰めるように、
「ふふ…。」
時計を見ながらの柚花…。
その後20分程でまた店のドアが開く。開口一番、
「こんにちわ~~。」
将輝である。
浩紀、
「ヨッ、いらっしゃい。」
結奈、柚花の横顔を見て、
「お待ち兼ねよ。」
柚花、将輝の訪れにホッとしたのか、ニッコリと、
「待った~~~。」
顔を傾げて…。
将輝、
「家に帰って、まっすぐ来たんですけど…。」
そんな将輝に浩紀、
「さて。何にする???」
将輝、
「すみません。冷たいものならなんでも…。」
「んじゃ、またコーラにする。」
「すみません。お願いします。」
結奈、スツールの前で立っている将輝に、座るように手を差し伸べて。
将輝、顔をコクリと…、
「ありがとうございます。」
柚花、将輝に、
「家に帰ってまっすぐって…???」
その声に将輝、
「あ~~。…実は僕…。」
将輝、何気に頭を掻きながら、
「バスケ…、指導…してるって…、言うか~。教えてるって…言うか~~。」
一泊置いて…、
「そういうの…、半年近く…、やってるんです。」
その話に柚花、
「うん…???」
浩紀は、
「ほぅ…。」
結奈、
「あら…。」
柚花、将輝を見て、
「バスケの…、指導…???」
将輝、少し恥ずかしそうに、
「…指導って…言うか…。まっ、練習に…、付き合っているような…、感じなんですけど…。」
浩紀、
「へぇ~~。」
結奈は口を尖らせて、
「ふ~~ん。…で、それって、誰に…???」
将輝、すぐさま、
「僕と同じ、高2なんですけど…。」
浩紀、また、
「ほぅ。」
「その子に僕、車椅子バスケ、教えてあげて…。」
その瞬間、柚花、
「えっ!!!…車椅子バスケって…、もしかして…。」
その声に結奈も浩紀も、
「うん…???柚花~~。」
「おま、その車椅子バスケ…、知ってんの…???」
柚花、思わず、
「あっ、いや…。…って言うか、その高2って…、もしかして…、バスケ部、見学している、あの…子…???」
将輝、柚花を見て、
「えぇ、そうです。名城高校の2年なんです。」
瞬間、柚花、言葉がなく…。
浩紀も結奈も、柚花を見ながら、
「……。」
浩紀、将輝に、台に両手を就いて、
「将輝君。もしか…して…。その、車椅子の子って、女の子…???」
そんな浩紀を結奈は見て…。
将輝の隣で柚花も、特に表情を変えていない将輝を見る。
浩紀の声に将輝、淡々と、
「はい。高2の女子です。」
その声に浩紀、そして結奈に柚花は、
「……。」

柚花のアイコン。「今、何処〜〜???」そしてニッコリマーク。
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