理沙、弓狩に、
「なんだか、2階から、え゛~~~って、声、聞こえたけど…。」
弓狩、ほくそ笑んで、
「うん。なんでしょうね~~。さっぱり…。」
2階の3人、そのままの姿勢で、何とか下まで。そして廊下を…。
涼香、
「ふぅ~~。」
頭の中で、
「…どうやら…、帰ったみたい。」
和奏、
「どうしたのかしら…???」
涼香も、顔を傾げて、
「ねぇ…。」
廊下を歩きながら智花、
「いやいやいや。いきなり帰るって店から出て行ったって…、なに…???」
和咲も、
「うんうん。」
その声に柚花、
「分かんないよ~~。店の外に出たら、もぅ…、走っちゃってたみたいで姿、見えなかったし。」
和咲、
「じゃあ、将輝君に電話で訊いてみるか、今度会う日、約束して、その時に…。」
柚花、
「う~~ん。分かった。」
階段を上りながら智花、
「あっ、ちょい待ち。」
和咲も柚花も、
「ふん…???」
足を止めて智花、
「あのさ。柚花に将輝君、最初に会った時、ある事に関わってるって…、言ったんじゃなかった…???」
その声に和咲も柚花も、
「あっ。…そういえば~~。」
智花、
「…もしかして…、なんだけど…。…その、ある事に関わっているって…、あの…、車椅子の…???…そして、その、障害者スポーツセンター…???」
瞬間、柚花も和咲も、
「あ、あ~~。な~~るほど~~。」
けれども和咲、
「…ん~~。でも…、なんで…???」
智花、腕組みして、
「ん~~~。それは…。」
そして柚花を見て、
「やっぱ…、本人に…直接~~。訊くしか…。」
和咲、柚花を見て…。
柚花、口を尖らせて、目を右左に、
「う…ん。」
そして柚花、夜、将輝にライン。
将輝、柚花からのメッセージを見て…、
「今度…、いつ…、会えますか…???…かぁ…。」
考えながらの将輝。
するとまたライン。
「次の…、次の日曜日に、また、おじちゃんのお店で…。」
将輝、いきなり、
「え゛~~~~っ!!!」
そしてまたピコン。
「聞きたい事もあるから…。」
将輝、
「ん~~~~。めんどくせ~~。」
けれども…。数秒考えて、
「分かりました。」
送信。
いきなりピコン。
「サンキュ~~。」
すると、いきなり涼香から着電。
「おっと~~。びっくりした~~。」
スワイプして、
「もしもし、将輝です。」
スマホ越しに声、
「あのさ~~、あんた、柚花と会って買い物したって~~~。」
「あ~~。え~~。はい~~。」
「はいじゃないよ~~。どうすんのさ~~。」
その声に将輝、
「えっ…???…どうすんのって…???」
「私は~~。1度だけ、彼女、柚花に会ってみてくれって…、言ったの。別にデートに付き合ってくれって、言った訳じゃないのに…。」
途端に将輝、
「あっ、いや…。あの…、その…、でも…。」
「いや…。あの…、その…、でもじゃない~~。もぅ~~。あんた、将輝~~。どうするつもり~~。」
「どうするって…。」
「あんた、今、理沙さんの事で、手~いっぱいじゃないの~~。車椅子バスケ~~。土曜日には障害者スポーツセンターに行って~~。日曜日は理沙さんの家でしょう~~。一緒に練習してんでしょう~~。」
将輝、涼香の声を聞きながら、
「そう…です…、けど…。」
「そうですけど…じゃな~~い~~。あんた、理沙さんの事、どう思ってんのよ~~。」
一拍置いて涼香、
「そりゃ、部活じゃ、それほど理沙さんとは…。…けどさ~~。見てりゃ分かるでしょ~~。週に2回は理沙さんオンリーなんだよ~~。」
そんな風に言われて将輝、けれども、
「あっ、いや…。でも、それは…。」
「しっかりしてよ~~。そりゃ、監督だって、理沙さん車椅子バスケ、かなり真剣に考えてる~~。だから、障害者スポーツセンターだって~~。」
将輝、思わず無言。
「……。」
涼香、
「あのね。柚花…。ん~~。あの3人。…って言うか、私も…、つい、口に出して…。その…、障害者スポーツセンター。ほら、小野倉さんの事。」
「あ~~、はい。」
「あんた、柚花のお店で、小野倉さんの名前、口にしたそうじゃない。」
「あ、あ~~。」
「その名前と障害者スポーツセンターで、柚花、知りたくなったのよ~~。何の関わりか~~。」
将輝、途端に、
「あ、あ~~。」
「多分。柚花から、その事について訊かれると思うから…。まっ、正直に…。彼女に、言った方が…。」
そしてまた涼香、一拍置いて、
「私はね、柚花には念を押しておいた。柚花、あんたの事、好きみたいだけど…。やめときなって。」
瞬間、将輝、
「あっ。えっ…???」
「あんた、バスケバカだから。」
「え…。」

信じて…良かった。 vol.190. 「あんた、バスケバカだから。」
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※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
