駅を出て、歩きながら凛久、
「ふ~~~。…なんで…こうなるかな~~。」
そして駅の方を首だけ向いて…、
「茉祐子ちゃん…。先生…。」
そしてまた溜息を…。そしてゆっくりと歩き始める。
片や、いつも通りにスタスタと…、薫子。
「茉祐子~~。どうした、どうした~~???」
そして玄関前。
「ただいま~~。…っと~。」
茉祐子は2階の自分の部屋。
薫子、まずはリビングに…。そして寝室に…。着替えて…、そしてキッチンに…。
「さて…と。下拵え…ってね~~。」
明日の料理番組で作るメニューの準備とサンプルである。
30分後、階段を降りてくる茉祐子。キッチンに、
「あん、おかあさん…、帰ってた~~。」
薫子、
「はい、茉祐子ちゃん、ただいま~~。」
口に小皿を…。
「うん。オッケ~~。」
茉祐子、
「かかかか、明日の準備…???」
「おぅ。」
「先に…シャワー…浴びるね~~。」
薫子、冷蔵庫から食材を…。
「は~~い、オッケー~~。」
翌日…。朝食を食べながら…。
茉祐子、
「料理教室…、会員さん、相変わらず、増えてる…???」
薫子、
「うんうんうん。お陰様で…。ふふん。」
「それに…、料理番組の方も、良い感じ~~。」
「はいは~~い、そちらも…お蔭様を持ちまして~~。」
「ねね、料理番組の、あの…、今は紹介されないみたいだけど…、あの…、おかあさんのサイン入りエプロン。凄い評判いいんだってね~~。かかか、ありゃ、売れるわ。…けど…、今更ながらだけど、あのエプロンって、誰のアイディアなの…???それに…デザインって…???」
その声に薫子、思わず目をパチクリ。
「はい…???へっ…???」
目を真ん丸にして薫子。
「あ…???え…???…え゛~~~???…知らなかったんだ、茉祐子…ちゃん。」
そんな薫子に茉祐子も目をパチクリと、口を尖らせて、
「ふん。全然。…だって、新コーナーで初めて…、紹介…???…で、プレゼント…???…それから…次の放送では取り上げてなかったって…。」
「あ~~。うん…、まぁ…、六条さんの話だと、物凄い応募者…。」
「へぇ~~~。」
「それに…、どこかで販売しないんですかの声。」
「わお。」
「そういう…声があったからか…、製造…販売に漕ぎつけたって…。」
茉祐子、目を丸く、
「へぇ~~~。」
薫子、
「ふん。…あの…、エプロンは…、アイディアも、デザインも、実は、霧島さん。」
その声に思わず茉祐子、ビクン。
薫子、続ける、
「まさかね~~。あれだけ評判になるって…。全く想像してなかったけど…。」
茉祐子、薫子の話を聞きながら半ば、下を向いてモグモグと…。
凡そ、20秒ほど、沈黙。ふたり共にモグモグと…。
茉祐子、
「凄いよね、霧島さん。」
ポツリと…。
薫子、
「ねね、アイリーンって、今…、どんな風…???」
その声に茉祐子、途端にニッコリと、
「あ~~。うんうんうん。結構~~いけてる。売れてるって…。」
薫子、その声にニッコリと、
「お~~ぅ、そっちも…いいんじゃな~~い。」
茉祐子、ニッコリしながら、
「うんうんうん。」
その日の休憩時間、千晶…、
「マユ~~。あれから…霧島さんとは…。」
その声に茉祐子、口を噤んで、顔を右左に、
「ううん…。」
「そっか~~。」
そして千晶、
「はぁ~~。これで…、ひとつの…出会いが…。」
茉祐子、
「まっ、しょうがないよ。」
「…って、言うか、その事…、薫子さんや羽田さん…???」
「ん~~。羽田さんには…まだ…、私…、言ってないよね~~。」
そしていきなり顔をグシャリとさせながら…、
「なんか…、言いづらそうな部分…、あってさ…。かかかか、あれだけ応援してくれちゃってたから…。」
千晶、
「ん~~~。」
腕組みをして…。
「でも…、時間の問題…なのかも…。羽田さんの方は…、何かしら…霧島さんにモーションあるかも…知れないし…。…でも…。」
コーヒーを一口。
「いずれにしても、私の方から…連絡…入れないと…。」
「うんうん、確かに…。」
口を捩じらせる千晶。

薫子と茉祐子~その愛~ vol.223. 翌日…。朝食を食べながら…。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
