いきなり夢乃、歓喜。
「パパ、パパ、ありがとう~~~。うんうんうん。スコッ。OK、OK。OK~~。」
思わず夢乃、スコットの左頬にキス。
スコット、満面の笑顔で、
「アリガトウゴザイマス。」
スコット、笑顔で頭を掻いて…。
聖子も喜び合うふたりを見て、ニコニコと。そして薄っすらと零れた涙を右手で拭う。
そして夢乃、今度はソファから立ち上がり父親の下に。
そして君人に抱き付き、、
「パパ~~。ありがと。」
そんな夢乃に君人、
「お~~い、おいおい。見てるだろ、見てるだろ。」
けれどもスコットは笑顔で何度も頷く。
それからは君人、スコットとビールで乾杯。聖子は料理の準備。
その後、夢乃、ソファから立ち上がり、スマホを持ってひとりの履歴トン。
3回のコールで相手が出る。
「もしもし、はい、茉祐子~~。」
そんな声に夢乃、
「あ~~。茉祐子~~。私~~。夢乃~~。」
スマホの向こう、
「うんうん。…で、どうなった…???オーストラリア人…???」
「うんうんうん。もぅ~~。OK。パパ、完全に彼に圧倒されちゃって…。俺の目に敵うなんてレベルじゃねぇって…。娘の事、よろしく頼む~~って。」
その声に茉祐子、
「う~~わ、凄~~い。良かった~~~。うんうんうん。」
何かしら、賑やかな音が聞こえる。夢乃、
「うんうんうん。ありがとう~~。あ、茉祐子、まだ…仕事…???」
茉祐子、そんな夢乃の声に、
「ううん…。仕事は終わって、今、馴染みのお店にいる~~。」
「馴染みの…店…???」
「うん。あ~~。夢乃、まだ日本にいるでしょ。」
「うん。オーストラリアには…、来週、帰るから…。」
「あっ、んじゃさ、夢乃、ここに来なよ。エトランゼって言うお店なんだけど…、私の会社の近くなんだ。」
「へぇ~~。」
「お店のオーナーが…。」
そこまで言って、ダニエルを見て、そして首を後ろに、ルーシーを見て、
「アメリカ人。ヒューストン出身なの。」
夢乃、途端に、
「ワ~~オ。へぇ~~。うんうん、行く行く。」
そして夢乃、チラリとスコットの方を見て、
「あっ、じゃあ~~。明日にでも行く。」
そこまで言って夢乃、
「あ~~~。ねね、茉祐子~~。」
その声にスマホに茉祐子、
「うん…???」
帰宅して、ソファに座ってコーヒーを飲みながら雑誌を見ている薫子に茉祐子、
「ねね、おかあさん。」
薫子、
「うん…???はい、おかえり。」
「夢乃ちゃん、君人おじちゃんに紹介した彼、結婚、許されたって~~~。」
薫子、その声に、
「へぇ~~。凄~~い。一発OK~~。へぇ~~。君人さん、その彼、しっかりと気に入っちゃったんだ~~。凄いね~~。」
茉祐子、
「うんうんうん。」
自分もソファに座りながら、
「なんて言っても、医学生だもん。」
「うんうん。」
「丁度、私たち、エトランゼで食事してた時…。」
「ふん。」
「電話来て、夢乃ちゃんから…。…でね。」
薫子、
「ふん。」
「この機会だからって夢乃ちゃん。」
「ふん。」
「私の会社とおかあさんの料理教室、見学したいんだって、彼と一緒に。彼は、仕事の都合で、明後日にはオーストラリア、戻っちゃうんだって。だから…、できれば明日。」
その声に薫子、
「明日…???」
少し考えて薫子、顔を傾げて、
「ん~~???」
すると、
「うんうんうん。うん。OK。午後ならいいかも…。丁度、レッスンあるし。」
途端に茉祐子、
「ほんと。ラッキー。私も明日は外回りないから、OKなんだ。」
「OK~~。うん。私も…、夢乃ちゃんの彼氏…、ちょっと見てみたいって言うのが、あるし…。」
その声に茉祐子もニコリと、
「かか。私も~~。ふふふふ。」
薫子、茉祐子に、
「ほ~~ら、ほらほら。もぅ~~、夢乃ちゃんまで…。茉祐子ちゃん、先、越されちゃったぞぉ~~。」
そんな薫子に茉祐子、顔をクシャリとさせて、
「あ~~ん、それ…、言わない~~。」
茉祐子、ふと頭を掠める凛久の顔。
薫子、そんな茉祐子を見て笑顔で、ニッコリと…。そして頭の中で、
「…霧島さん、頑張れ、頑張れ。」
未だに凛久からは茉祐子に、これという連絡はなかった。
茉祐子、
「さてと。じゃ、夢乃ちゃんに、これから電話する~~。」
薫子、
「う~~ん。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.207. 思わず夢乃、スコットの左頬にキス。
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。