けれども侑里、
「あっ。…けど…。ちょっと…待てよ。」
その侑里の声に凛久、
「ふん。」
侑里、突然、顔を顰めて…、
「あっちゃ~~。そう…だった~~。校了…、あるんだったぁ~~。」
凛久、
「ふん。その…通り…。」
「この…、2、3日…、なんとも…。無理…だよね~~。編集部が…ドタバタしてんのに…。」
そして侑里、
「霧島君、確か、一週間後…だったよね。」
「えぇ。」
「まっ、何とか…なるかぁ~~。」
そして…。週明けの火曜日。
セールスプロモーション部の廊下を歩きながら愛耶乃、
「こちらになります。」
ふたりの女性と共に。ドアを開けて。
「どうぞ。」
セールスプロモーション部に現れたふたりの女性。
ひとりは川邉佐那。そして、佐那の隣の女性、篠田真理である。
スタッフ全員、
「いらっしゃいませ~~。」
スタッフ全員、それぞれが小声で、
「篠田真理…。本人…。」
「さすがは…、インパクト、あるねぇ~~。」
「きゃ。私…、どうしよ…。」
「凄ぇぇぇ。実物だ~~。」
真理、
「うんうん。素敵なトコ~~。」
愛耶乃、
「先生…、では、こちらに…。」
真理と佐那、その愛耶乃に従い、そのまま本部長室に。
何かしら…、スタッフ全員が…、その日に限っての…服装が…。
その15分後、最初にナターシャの記事のインタビューを受けたという事から、
茉祐子がふたりのために、お茶を…。
茉祐子、ドアをノックして、
「失礼します。」
話しの途中に茉祐子。ふたりにコーヒーを。
愛耶乃、机の上から書類を…。
そして茉祐子がその場を…、
「失礼します。ごゆっくりどうぞ…。」
にっこりと会釈をして…。
その女性の一部始終を見ていた真理が、
「ちょっとあなた…。」
茉祐子、
「えっ…???…あ、はい。」
愛耶乃、キョトンと…。
佐那、
「せ…、先生…???」
真理、その女性を呼び止めて、
「あなた…。」
そしてその女性に手招き。
佐那、
「ちょ…、ちょっと…先生…。」
眉を顰めて真理に手を…。
愛耶乃、キョトンとして口を尖らせて…。
茉祐子、何が何だか分からずに篠田真理の傍に。
真理、その場で立ち上がり、女性の両肩に両手を…。
「ちょっと…、ごめんなさいね。」
女性の両肩に両手のままで、女性を1回転。
茉祐子、今日は透かし編みのロングニットワンピースを着用している。
真理、女性の上から下まで…。そして、
「ちょっと…よろしいかしら…???」
茉祐子、
「あ…、はい。」
真理、女性を少し後ろに…。そして、
「ごめんなさいね。その場で、一度、くるりと回ってくれない…???」
愛耶乃、目をパチクリと…。
茉祐子も目をパチクリと…。けれども、言われた通りに、自然にその場で1回転。
そして、その後、顔を傾げて、
「あ…、あの…???」
愛耶乃も茉祐子を見て、困ったような笑顔で顔を傾げて…。
真理、瞬間、
「ふふ…。」
右手親指で顎を撫でて、
「うん。」
そして、
「ありがとう。ごめんなさいね。」
そして真理、ゆっくりとまたソファに腰を下ろして。
茉祐子、愛耶乃の顔を見て、そしてお辞儀をして、
「それでは…、失礼します。」
愛耶乃、ニッコリと…、そして頭をコクリと。
真理、そんな愛耶乃に向かって、
「宇治川本部長。」
愛耶乃、
「あ…、はい。」
「ご無礼…、承知の上で…。」
「……。」
「宇治川本部長、彼女…、私に…、貸していただけません…???」
その声に愛耶乃、
「…えっ…???」
ドアノブに手を付けた茉祐子も、後ろを振り向いて、
「えっ…???」
その声に驚いた佐那、仰天した顔で、
「せ…、せ~~んせっ!!!」
愛耶乃、困った顔をして、首を傾げながら、
「えっ…???え、え…???…篠田…先生…???」
茉祐子、後ろを振り向いただけで、キョトンと…。
真理、ニコリとした顔で、
「今回の…エクレールと篠田真理のコラボ。彼女、モデルに使いたいんですけど…。」
佐那、
「うそぉっ…!!!」
真理のその声に愛耶乃、そして茉祐子、
「えっ…???」
愛耶乃、目をパチクリと…、そして、
「せ…先生…、今…、何と…???」
真理、
「不躾で、誠に申し訳ありません。彼女…、お名前は…???」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.141. セールスプロモーション部に現れたふたりの女性。
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