そして何かしら佐那から凛久の方に近づいて話し掛けるような…。
そんな佐那を見ながら愛耶乃、優しく微笑んで…。
「へぇ~~。霧島君の…知り合い…、だったか~~。」
佐那、
「えっ、霧島君、今…???…確か…、フリーでやってたよね…。」
凛久、佐那に照れながらも、
「今…は~~。」
侑里をチラリと…。
「はは…。」
侑里はそんな凛久を見ながら、にっこりと…。
そして笑顔で顔を傾げて。
佐那、そんな女性を見て、
「……。」
凛久、
「今…。鳳出版という出版会社の…。ナターシャ…。っていう編集部で…。」
その瞬間、佐那、
「へっ…???ナターシャって…、あの…ナターシャ…???」
侑里、思わず顔を小さくカクンと…。頭の中で、
「…って。どこのナターシャ…???」
引き攣ったような笑顔で…。
愛耶乃も思わず、
「ぷっ。」
佐那、凛久を見て、
「へぇ~~。凄~~。霧島君、ナターシャ。うんうん。いいかも…。」
にっこりと。
凛久、
「へっ…???」
佐那、にっこりと、そして、
「実は…、私…、ナターシャの愛読者…、なの。ふふん。」
瞬間、侑里、
「ぅわ~~お。」
愛耶乃は、
「ふふん。」
凛久、
「わっ!!!…うそ。」
「ふふん。ナターシャ、創立から…。ず~~っと、読んでる。」
凛久、
「ぃ…えっ…???…凄ぇぇぇ…。」
侑里は口を尖らせて、目を真ん丸く…。
佐那、
「ナターシャ、凄い人気でしょう~~。ウチの事務所の人たちも、結構読んでるのよ~~。…で、ほら。今回、エクレールのクレンジングバーム。凄い素敵だったの。で~~。私、先生に…、エクレールと、コラボ…どぅ…???って…。」
その話を聞いている愛耶乃、少し困ったような顔で、
「ふふん。」
侑里は、頭の中で、
「…わ~~お。そこまで言ってくれるか…。」
凛久は真ん丸の目で、口を尖らせて、
「……。」
佐那、
「そしたら、一発OK~。」
凛久、
「へぇ~~~。」
その声に侑里、いきなり凛久の左脇腹を右拳でグリグリと…。
「ふふん。」
凛久、そのグリグリに、体をよじらせて、
「羽田さ~~ん。」
佐那、
「えっ…???」
侑里、女性にお辞儀をして、
「ナターシャ編集部の…、羽田侑里と申します。」
佐那も女性に軽くお辞儀を…。
侑里、にっこりと…、
「あの…、クレンジングバーム。記事を書いたの。この人。霧島凛久。」
侑里、そう言って凛久の左肘を右拳でポンと。
佐那、その声に、
「えっ!!!うそっ???」
侑里、
「かかかか。記事の最初と最後に、霧島凛久って…あったと思うんだ…けどな~~。」
瞬間、佐那、
「あっ!!!…あ~~。あ~~、あ~~。そう…言え…。」
すると佐那、
「わわわ。読んだとき、あれ…???…っ…???…けど…。別人…。今、フリーで…。しかも…、ジャンル…、全然違うから…。気にも…留めなかったけど…。え゛~~~。」
そして佐那、愛耶乃に振り向いて、
「本部長~~。」
愛耶乃、そんな佐那にニッコリと。
「えぇ…。その通り。素敵な取材だったわ。」
笑顔で、
「結果…。サラサの評判…未だに絶好調~~。ふふ。」
途端に、
「凄~~い。」
佐那。
「え~~~っ。あれって…霧島さん…記事~~???」
侑里、顔を傾げて、にっこりと。
「うそ。うそうそうそ。じゃあ、じゃあ、じゃあ~~。」
少しばかり、興奮気味の佐那、またまた愛耶乃に振り向いて、
「今回のコラボ。」
その瞬間、侑里、
「うそ…。」
愛耶乃は…、少し困ったような顔で…。
佐那、
「本部長、本部長。宇治川本部長~~。」
そんな話を聞きながらダニエルとルーシー、
「ワ~~オ。」
「ワンダホ~~。」
愛耶乃、またまた困ったような顔で、
「えっ、え~~。ウチの方は…、構わないけど…。…でも、篠田さんの…???」
その声に佐那、
「ううん、ううん。OKです。この件、私が全責任、任されてますから。…じゃなくても、ウチの先生。前の霧島さんの取材…、全く乗り気じゃなかったんです。」
その声に侑里も、愛耶乃も、
「へっ…???」
「そう…、だったんだ…???…え…???え…???霧島…さん…???」
愛耶乃、凛久を見つめて…。
凛久、顔をグシャリと…。
「えぇ…。実は…。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.125. 佐那、「えっ、霧島君、今…???」
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