私は人事の担当ではあったけれど、
営業でインストラクターをしていた時期もある。
女性初の仕事だったので、
教育する男性も戸惑いが多かったようだ。
週1回は、開発部門に行っては、
デモンストレーションのマニュアルの作成打ち合わせに参加していた。
打ち合わせ後、主任さんが言っていた。
「僕は顧客からのクレームをノートに書いて、解決したら線を引いて消すんだ。それを枕元に置いているんだよ。」
驚いた。
主任がそんなに顧客の要望に真摯に向き合っているなんて。
我が道を行くタイプだと思っていたので、感動を覚えたのを思い出した。
もう一人の主任は、
「難しいと思ったら遠慮なく言って。
難しいことを簡単にするのが開発の仕事だから」
これは自信がなかった私には、とても響いた。
今でも私の座右の銘だ。
開発の方たちは、生粋のエンジニア。
難しい言葉で普段は会話している。
そこへ営業の要領の悪い私が、
のほほんとやってくる。
みんなが私にツッコミを入れる。
「今日はね〜誰に説明させるかなあ???」
「おれは非実力派宣言してるからなあ」
(有名美人歌手さんですね)
私が行くことで若手は盛り上がる。
難しい言葉の言い換えで、若手が悪戦苦闘するのだった。お当番制で説明役が回ってくるようだった。
でも、「専門用語をなるべく使わずに、簡単な言葉で説明する」
この言葉は今でも私を引き締める。
コンピュータから離れられない私にしたら、宿命みたいなものかもしれない。