よく心理学では、子供が受ける親の影響、
というのが話題に上がる。
心理学というのもある意味
統計学でもあるので、こういう親の子供は
こういう大人になりやすいとかね。
その中で、幼少期の何歳までに
脳のこの分野を育てるとか、
何歳まではこうやって接するとか、
色々言われているわけだけど。
それが真っ当に出来ない親の元、
例えば虐待などの家庭に生まれた子供は、
犯罪傾向にあるだの、人間的に欠陥があるだのと
言われる。
心理学系の先生に言わせれば、
私のような育ち方をした人間は、
どっかで欠陥がある、ということになる。
こういう心理学で、いつも抜けているのは、
その親元に生まれた子供の力だ。
子供は必ず親の影響を受け、
それを大人になっても引きずるはずだ、
という前提で、全てを見ている。
そこには、子供には力がなく、
いつも大人の影響を受けている
被害者的立場である、という思い込みがある。
虐待された子供は、絶対に虐待する親になるのか。
そんなこと、絶対にないし、そう限定してしまったら、
親が不幸な子供は絶対に幸せになれない、と
言っている事と同じになる。
本当に子供は、親の影響をものすごい受けて、
それをかわす力もなければ、はねのける力も
ないのか?っていつも私は疑問に思う。
子供にも生き抜く力が備わっている。
どんなひどい家に生まれたとしても、
真っ当に生きる力が在ると私は信じている。
昔、それこそ戦争の時なんか、
子供は本当にたくましく生きていたはずだ。
親がいなくても子は育つ。
いつか、自分の親が絶対ではないと
気がつくはずなのだ。
親の影響は確かにある。
でも、その影響は自分を形成するうちの
何パーセントか、に過ぎない。
親からの影響ばかりを考えて
子供を育てる人は、総じて過保護になりやすい。
過保護こそ、子供の生きる力を阻害する。
子供を非力な物として扱えば、
子供も自分を非力だと思う。
非力な子供などいない。
全ての人間は、子供のうちから、
生きる力を持っている。
心理学的な統計学で、育ててほしくないな
って勝手に思う。
子供はいつだって、統計の外にいるのだから。