昨夕、新聞の押し紙などについて長く追及されているジャーナリストの「黒薮哲哉ー」氏が、順路帖という新聞販売店の販路にも大きく影響する一つの区域の読者名が書かれ、また、新聞配達の初心者には配達読者の家を覚えるため必要不可欠な配達する順番が書かれている順路帖が2冊ずつ販売店に置かれている事を指摘され、「押し紙」を処理するための裏帳簿にもなり得るとtweetされていたので、それだけではない事をお知らせさせて戴きました。
私は東京に出てきた若いころに新聞販売店で働いていた事もあり、販売店の裏事情もいささか知っていますので、このような事もあり得るとした上で、販売店によっては2冊作成している店もあるだろうとは知っていました。
ただ、2冊作成する目的がこれだけでは無く、例えば、代配や臨配の人が区域担当者が何らかの事情(昔はトン子も良くあった)で店からいなくなった場合に備えて準備する場合もあるという事です。つまり、販売店で働く従業員にとって待遇が良くなければ、店を唐突に辞めると、店側は困るために代配屋や臨配屋の人を臨時的に高額の日当で雇用していました。それらの人は一発順路といって、順路記号だけで当日の朝刊からいきなり配達できるという、いわば職人腕が問われるのです。順路帖に記されている「順路符号」とは配達する家の順番で「右」とか「向かい」とか「はす向かい」、「路地を入る」とか、新聞をポストに入れるとか、格子に挟むとか洗濯機の上に置くとかなどが書かれてある符号なのです。これは非常に重要で競合する販売店などに知られると利用されるという事もあるので2冊作成する店もあるのです。
上の写真において6区の順路帖が手垢で汚れていますが、この区域は恐らく頻繁に代配や臨配を雇用していたと思われます。
つまり、どういう事でこのようになるかはその販売店の経営が思わしく無いという事にも繋がります。これらの要素も「押し紙」に繫がるのです。「押し紙」については昔、書いたこともありますが、販売店の総配達部数よりも多く新聞社側が酷いときには一日、300部とか500部とかを余計に卸すのです。これで潰れる販売店も少なくありません。
次の動画をご覧下さい。残紙屋とも呼ばれる業者が「押し紙」の回収をしていますが、ビニールと黄色いバンドで梱包してある新聞紙はすべて「押し紙」で、一週間とか、一カ月の割合で引き取りにきます。最後に「押し紙」が多い販売店は「読売」と「毎日」でした。なんたって「読売」は白紙でも売れと言われるくらい、本社の販売担当は「鬼」と言われていましたから。
2023年6月24日
船橋市海神:弓場清孝
