先日も船橋市のメイン道路とも言われる悪名高い千葉街道の事を書いた時に船橋市役所の障害福祉課に電話した事も書きましたが、係の職員に話したのが黒澤明の「生きる」という映画の話しでした。
この作品は1952年に創られた志村喬主演の映画ですが、今でもしっかりと通用する名画と私は思っています。
この作品の事を福祉課の職員に話したら見てはいたようですが、内容を掴んでいませんでした。この作品には最後にオチがあるのです。単に主演の志村喬が演じる市役所の職員の渡辺がガンに冒され自暴自棄になり、遊びに誘われるうちに若い女性と知り合い「生きる」という事に気づかされ、ヤクザに脅されても市民が陳情していた公園作りを手掛け死ぬ前に公園が出来上がり、その出来上がった雪の降る夜の公園のブランコに乗り歌うのがゴンドラの唄なのですが、その歌を歌いながら雪の降る中で死んでいくというストーリーですが、黒澤明はこのシーンをどこから引っ張ったのでしょうか?冬の雪の中で死んで逝くというモチーフは過去にもたくさんあるのですが、典型的なのはデンマークの童謡で「マッチ売りの少女」でしょう。当時のデンマークというのは貧しい者は見捨てるという社会で現在の日本と似ているところもあります。
で、「生きる」という映画の最後の部分のオチなのですが、渡辺が生前に役所の仕事として、行っていたのが、ハンコを押すだけという業務で市民からの陳情や要請はたらい回しにして、他の課に廻すという悪循環に戻るというオチだったのです。これも今の役所と同じでしょう。利権がらみでヤクザに脅されるというシーンもありますが.....
で、最後のオチの部分も知らないか覚えていないか、「ハッピーエンド」などと言った、福祉課の職員に私は怒り「てめーこの野郎!」と怒号で怒ったのですよ。いけませんか?
では、ゴンドラの唄をどうぞ
2023年4月13日
船橋市海神:弓場清孝

