相模原市の知的障害者施設で入所者19人を殺害した罪などに問われた元職員の植松聖被告(30)に対し、横浜地方裁判所は検察の求刑どおり死刑を言い渡しました。

 判決の言い渡しは午後1時半に始まり、横浜地方裁判所の青沼潔裁判長は被告に証言台の前に来るように求めたあと「主文は最後に告げることとします。判決理由が長くなるため証言台の前に座ってください」と述べ、冒頭で結論にあたる主文を述べず、判決の理由を先に読み上げました。

 判決で裁判長は被告が相模原市緑区の津久井やまゆり園に侵入し、入所者19人を刃物で刺すなどして殺害したことを認めました。
 また、施設の職員2人を含むあわせて26人に重軽傷を負わせたことも認めました。

 判決で横浜地方裁判所は、弁護士の主張を退け、事件当時、被告に責任能力があったと認めました。
 唯一の争点だった責任能力の有無について、検察の主張に沿った判断が示された形です。

 裁判長は「大麻の使用が犯行に与えた影響を低く評価すべきではない」などとする、弁護士が被告の精神状態の分析を依頼した医師の意見について「採用できない」としました。

 裁判長は「被告は『意思疎通できない障害者は不幸であり、殺害すれば賛同が得られる』と考えた」と指摘したうえで、動機の形成過程については「到底、認められないが、理解は可能だ」と指摘しました。

 裁判長は被告の障害者に対する差別的な主張についてやまゆり園で働いた経験から考えるようになったと指摘しました。

     (↑これは、小学校のころからだろう!)

 責任能力の判断でポイントとなる『行動に一貫性があるか』について、裁判長は「犯行は計画的で、被告は目的に沿って一貫性のある行動をとっていた」と指摘しました。植松被告は黒のスーツに白いシャツを着て、証言台の前に座りじっと裁判長のほうを見たまま、言い渡しを聞いていました。

           【死刑判決】

量刑の理由について裁判長は「遺族の峻烈な処罰感情は理解できる」と指摘しました。また、「犯行の悪質性は甚だしく、19人の命を奪い、結果は甚だしく重大だ」と指摘しました。

そして、最後に検察の求刑どおり被告に死刑を言い渡しました。

 裁判長が死刑を言い渡し、「閉廷します」と述べたあと被告は証言台の前で手を上げて、「すみません。最後に一つだけいいですか」と申し出ました。しかし発言が認めれることはありませんでした。

裁判は午後2時15分ごろに閉廷しました。....(ここまで)