今日の東京新聞・特報にちょっと良い記事が載せられた。

 読みづらいでしょうから、下に少し抜粋します。

札幌市中心部から車で二十分の距離にある静かな住宅地。都築啓子(五三)は毎週土曜日、二階建て事務所の一室に向かう。コミュニティーFM局「ラジオカロスサッポロ」のスタジオ。午前11時からの番組 「つたえるコトバ つながるミライ」のパーソナリティーを務めるのが、東京電力福島第一原発事故で札幌へ避難している都築だ。

 年の瀬の放送では、「復興五輪」とも称される東京五輪が話題に上がった。都築はマイクに向けて言った。「私は復興という言葉を使いたくないんです。今の状況ではあり得ないと思っていますから。安全を担保されない上での復興はあってはいけないはずです」

 避難元は第一原発から南西に八十キロほどの福島県白河市。避難指示区域からは外れたが、二0一一年三月の事故発生から四カ月後、子ども二人と避難生活を始めた。翌春、このFM局でゲスト出演したのをきっかけにパーソナリティーとなり、自身の被災経験や福島の近況などを伝えてきた。

 担当回は間もなく四百回を迎える。(→http://www.radiokaros.com/ )

一時間ほどの番組は動画配信もしており、全国に声を届けている。....(中略).... 原発事故の被災地では急ピッチでインフラ整備が進む。同県富岡町と楢葉町に廃炉関連の研究施設が建設され、南相馬市や浪江町ではロボット研究開発拠点ができつつある。他の市町村でも新庁舎や道の駅、スポーツ公園が整えられ、福島市の県立医科大には医療拠点「ふくしま国際医療科学センター」が新設された。

 避難指示も次々に解除され、復興庁の統計上、福島県の避難者はピーク時の十六万人から四万人程度まで減った。国と県のトップも復興のPRに躍起で、安倍晋三首相が県産米を口にして食の安全性をアピールすれば、内堀雅雄知事は海外で県産品を売り込んできた。

 こうした復興ムードの裏で「ネガティブな話しは口にしちゃいけないと思う人が多いんです。『水を差す』などとパッシングされると考え黙ってしまう」。

 今年は復興ムードが強まる見込みだ。与党の「復興加速化のための提言」などは「東京五輪に際し、世界から復興状況が注目される」「被災地を駆ける聖火リレーを通じ、目覚ましい復興の姿を発信する」と強調している。

      

 

 復興が前面に押し出される中、放射能汚染の話題は特に語りにくくなった。行政の手により、孤立や分断を招く試みも進められた。

 「被ばくによる健康影響は考えにくい」と強調してきた政府は、十七年末にまとめた「風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略」で「福島の空間線量は全国とほぼ同水準」 「食品の安全が確保されている」と言い切り、テレビや新聞の広告、子ども向けの放射線副読本で周知する方針を示した。一方、こうした「科学的根拠」に基づかない見方は偏見であり、そう考える人は「認識不足」と線引きをした。

 都築の番組には母親らが苦悩のメッセージを寄せる。「福島の県南で暮らしていると(好きで暮らしているわけではありません)、私だけ置き去りになる感じというか...まわりの人たちは放射能を忘れ、復興に力を入れる。私は異端なんですよね。ママ同士でも温度差が大きいのです。....

(明日に続きます。)

 さて、この番組には昨年の9月に山本太郎氏がスペシャルゲストとして釧路街宣中に音声データーを送っています。こちら→https://www.dropbox.com/…/190917_%E3%82%8C%E3%81%84%E3%82%8…

 

2020年1月14日

船橋市海神:弓場清孝