読了。
2025年本屋大賞受賞作。
もしかすると初めて読んだ阿部暁子作品かも知れない。
カフネ (著)阿部暁子
主人公は、法務局勤務の野宮薫子。
「めんどくさいくらい真面目な」41歳の女性である。
夫との離婚、最愛の弟の急死と絶望的な悲しみの中、弟の遺言書を履行しようと弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。
小野寺せつなの勤め先は家事代行サービス会社「カフネ」。
主人公の弟も生前「カフネ」の活動に関わっており、主人公の野宮薫子も関わるようになる。
この「カフネ」とはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」のことだそう。
これは翻訳しにくい言葉だと思っていたら、著者・阿部暁子氏のインタビュー記事で、阿部氏は『翻訳できない世界のことば』という本でこの「カフネ」という言葉を見つけたとのことだ。ほう、なるほど。
物語を通して、食べること、整えられ清潔な住まいの大切さが良く分かった。
小野寺せつなの作るお料理がとても美味しそう…。
読み進めて行くと、主人公の「めんどくさいくらい真面目な」性格に少し引き気味になりつつ、彼女のどん底ともいえる状況はどうなるのか、小野寺せつなは弟の遺言に従うのか、そして、少し不可解な点もある弟の死の謎解きなどミステリー要素もありぐいぐい読み進めていける。さすが本屋大賞受賞作であった。
***************************
広島県三原市のお土産である。
「やっさ踊り」にちなんだ銘菓だそうだ。
小ぶりな焼き饅頭。
皮が香ばしくて美味しい。


