本書は、主に香港製の雑貨を写真で紹介し、作り手へのインタビュー記事も掲載されている。
香港百貨: 雑貨で伝えるMade in Hong Kongのかたち
(著)久米 美由紀
日本と同様、香港も作り手が減少し、かつては日常的に使われてきたもののでも作り手がいなくなったために「ヴィンテージ」でしか手に入らなくなったものがたくさん。
気になった品をメモ。
「United Electric Manufacturing Factory」 の携帯扇風機
現在、雑貨店や家電店で販売され使用者もよく見かける携帯扇風機。
なんと、香港では1950年代から使われていたとは…。
本書によると、この製品説明書には「世界一軽い」と書かれているそうだ。昭和の扇風機のミニチュアのようとも書かれているとおり、大変可愛い製品。
良いなあ、これ売っていたら欲しい!
「堯記藤廠」のウェルカムティーバスケット
これ、これ。私は香港でこれを何度求めようと迷ったことか。
急須とお茶碗が入ったラタン製のバスケット。
中は、茶器がすっぽり収まるようにクッション材がくり抜かれ、中華風の布地がはられていて、まあ可愛いのだ。
購入を断念したのは大きいこと。
本書の写真は、香港の大手ホテルからの依頼で制作されたものだそう。いやあ、やっぱり可愛い!
雞公碗
雄鶏と芭蕉の大きな葉が描かれているお椀。
本書によると広東語で大葉と大業は同音(あ、中国語の普通話でも同じ)で、大きな事業を納めることの寓意になっているとのこと。
ギャラリー・ショップ「古老十八代 飲食茶具故事館」の梁國鴻氏へのインタビューによると、器のモチーフとしての鶏は晋時代まで遡り、明時代には闘鶏図が流行し、新時代末には盛んに描かれたとのこと。そして、2000年以降は潮州系華僑が多いタイが生産の中心だそうだ。
ほう…。この雄鶏モチーフの「雞公碗」 、欲しいと思っている。
本書に「香港雑貨に出会える場所」として、中国デパート「裕華國貨」が紹介されていた。ああ、かつて(少なくとも30年以上前)香港に行くと必ず訪れていたなあ。
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デパ地下で見つけた「亀屋良長」の「夏まつり」
金玉羹の中で金魚が泳いでいる。底には白餡の小石も。
この魚のお茶碗、大好きでよく使っている。
香港で、恐らく「裕華國貨」で求めたものだと思う。
お皿は大谷桃子氏の「バナナの葉 角皿」
お盆は田澤祐介氏の「サクラ材 隅切盆」



