サントリー美術館に行ってきた。
久々に「メンバーズ貸し切り特別内覧会 スライドレクチャー」に当選した。
儒教をテーマにした展覧会はサントリー美術館で初、業界初とのこと。
重要文化財「論語集解」 何晏・著 教円・写 十冊のうち第一・二巻
元応2年(1320) 名古屋市蓬左文庫
全10冊欠けなし、現存最古のものだそう。
重要文化財「賢聖障子絵」 狩野孝信 二十面のうち八面
慶長19年(1614) 京都・仁和寺
古代中国の賢臣32人の立像を描いた「賢聖障子絵」の現存最古のものだそうだ。
「二十四孝図屛風」 伝 狩野永徳 六曲一双 永禄9年(1566) 福岡市博物館
親孝行など優れた行いで知られる中国古来24人の伝説をテーマとする「二十四孝図」。
スライドレクチャーでは「老萊子」と「孟宗」について言及された。
老萊子は70歳になっても派手な着物を着ておもちゃを持って子どものようにふるまい、親に歳を忘れさせ、喜ばせたたしい。
70歳の老萊子の親って…90歳くらい?と思いつつ鑑賞。
確かに、とても嬉しそうな顔をしている老親たち。
「孟宗」は病気を患う母のために冬に筍を探す。その見つけた時、あ、奇跡だというような顔が印象的だった。
こちらは福岡からトラックで2日かけて運ばれ、運搬には学芸員も同行することになっているので、東京での展示はなかなか難しいことのようだ。大変貴重な機会だった。
重要文化財「二十四孝図襖」 伝 狩野永徳 十四面のうち八面
天正14年(1586) 京都・南禅寺
前期展示では「老萊子」の描かれている面のみ展示。
福岡市博物館所蔵の「二十四孝図屛風」との比較をすると面白い。後期は「孟宗」の描かれている面が展示。
現在、南禅寺にの御昼の間にはレプリカが使われており、オリジナルが見られるのは貴重な機会だそう。
重要文化財「名古屋城本丸御殿上洛殿一之間北側襖絵 帝鑑図 明弁詐書」
狩野探幽 四枚八面のうち 寛永11年(1634)名古屋城総合事務所
こちらは、襖の臣下が見る側、将軍が見る側「名古屋城本丸御殿上洛殿上段之間南側襖絵 帝鑑図 露台惜費」は後期展示。
襖の開閉による見え方、余白の多さも計算されている構図だそうだ。
金がふんだんに使われているものの、使われている色が抑えられており、とても上品で素敵な襖である。
栃木県指定文化財「孔子坐像」 一軀 天文4年(1535) 史跡足利学校事務所
11/23の「釋奠(せきてん)」という儀式で足利学校の孔子廟に飾られていた坐像を本展覧会初日11/27に間に合わせるのに大変だったそうだ。
目の部分がキラっとしていて、まっすぐ前から眺めると孔子様が私を見ているような感じがして…迫力を感じたのであった。
「楽器図(名古屋城二之丸御殿楽器之間衝立画)」 二枚
江戸時代・17世紀 徳川美術館
二之丸御殿は居住スペースとのこと。
元は衝立なのだが現在は1枚の紙状態で展示が大変で取り扱いが難しいそうだ。こちらも鑑賞できる貴重な機会だったようだ。
描かれている楽器のなかに、背中にギザギザした鋸状のものが描かれた、ちょっと可愛い虎の像がある。これは楽器で「敔(ぎょ)」というものらしい。
帰宅後、気になって調べてみると、現在でも使われている「敔」の写真も検索できた。どんな音なのだろうか…気になる。
本展覧会は、絵画、書のみならず染織、漆工などの作品も展示され、儒教に関するモチーフがこういう形で使われているのかと新たな発見もあり、見ごたえがあった。
