サントリー美術館に行ってきた。
「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」展の後期展示である。
かなりの数が展示替えになっていた。
後期展示のみの作品で気になったものをメモ。
まず、美術館入口のこのポスターの作品。
重要文化財「布晒舞図」 一幅 遠山記念館蔵
舞い手が長い晒し布を操って踊っている様子。赤い衣装も美しい。
こちらは「島一蝶」といわれる、流罪になった三宅島での作品だそうだ。
「朝暾曳馬図」 一幅 静嘉堂文庫美術館蔵
朝、少年が馬を引きながら橋を渡っている様子。水面に少年と馬、橋の影が映っている。
解説パネルによると、この時代に光と影の関係を取り上げた作例は他にはないそうだ。
寺社で落書きをする人を描いた作品が3点あった。
「仁王門柱図」 一幅 個人蔵
仁王門の柱に落書き、つま先立ちで書いているが、普通サイズの筆のようで大して高い場所には書けず…。
「人物雑画巻」 一巻 東京国立博物館蔵
場面替で落書きのシーンが。
仁王門の仁王像自体に落書きしようと、非常に長い筆?こんな筆あったの?落書きをする人の自作?と思ったら、図録に「杖の先に筆を括り付け」と書いてあった。なーるほど、やっぱりこんな長い筆なんてないよな。
「社人図」 二幅 個人蔵
左幅に、仲間の背中に乗り、つま先立ちして鳥居に落書きしようとしている男性を描いている。これは長い杖に筆が括り付けられているのが分かる。
「仁王門柱図」の男性も高い所を狙っているようであった。つまり、落書きは他の人より高い所が良いのか?
解説パネルによると、寺社の落書きは一蝶のお気に入りのテーマだったとのこと。
「雨宿り図」 一幅 個人蔵
前期展示にも雨宿りを描いた作品があったが、この後期展示の作品もよい。
「乗合船図」 一幅 東京国立博物館蔵
渡し舟に乗り合う人々。雨宿りに共通するのは、男性女性、様々な年齢、職業、身分の人々が集まっているところか。人々の様子、顔つきが興味深い。
「吉原風俗図巻」 一巻 元禄16年(1703)頃 サントリー美術館蔵
「島一蝶」時代の作品。場面替で、障子に移るシルエットに宴会の様子が窺える。ウソ泣きの遊女が描かれていたりと人間模様も面白い。
「琴棋書画図屛風」 六曲一双 今日庵蔵
中国で士大夫が身に付けるべきとされた琴、碁、書、画の四芸を描いた屏風。美しい作品で春夏秋冬まで描かれている。将棋でケンカが起きていることが何とも…面白い。
「四季風俗図(四民図)屛風」 六曲一双 豊田市博物館蔵
四季を描いた屏風。春は桜が咲く武士の邸宅、夏は田植え、秋は海岸で船大工が作業をしている。冬は商いのシーン。こちらも大変美しい屏風。
「朝顔に日傘図」 一幅 愛知県美術館 (木村定三コレクション)蔵
朝顔が長く咲き続けられるように、日傘が差しかけられている様子。
日傘に鶴が描かれている。朝顔や籬の表現も良いなあ。
本展覧会で撮影可だった作品。
「舞楽図・唐獅子図屏風」のうち「舞楽図」 六曲一双 メトロポリタン美術館蔵
前期も撮影したが、今回は興味深い姿勢の人々に注目。
こけた?
フォークダンスのような?
お化けだそう~って感じの手つき。
棒で何しているんだろう。お皿を回して欲しい感じ。




