読了。
毎日新聞日曜版に連載されていた、山田詠美氏が自身の半生を振り返って書いたもの。
宇野千代氏の『生きて行く私』が同じ連載枠だったそうだ。ほう。
私のことだま漂流記 (著)山田詠美
本書には多くの図書について言及されていた。
読んでみたい、読み直してみたいと思った作品をメモ。(太字部分は本書からの引用)
・モーリス・ルブラン 怪盗ルパンシリーズ『奇巌城』
小学校中~高学年、ルパンやホームズを読むのが流行り、ルパン派か、ホームズ派か…そんなことが話題になった記憶もある。私はどちらかというとホームズのほうを読んでいたような。
山田氏によると、本書は「南洋一郎による少年少女向けの訳だったが、男と女の間に起きる悲劇にぐっときた」そうだ。
えー、ルパンシリーズに男女間の悲劇なんて描かれていたのか?小学生には理解ができなかったのかもしれない。再読したいと思う。
・山口洋子の小説
山田氏が夜の銀座で働いていた頃、
「あーあ、山口洋子の小説みたいな色恋とか生まれないかなー、(中略)銀座の店に勤めるようになってから、私は、山口さんの書いたものに急速に惹かれて行ったのだった。彼女のあの世界に棲む登場人物たちの色気はリアルだ、と唸った」
ほう…。私はもしかすると山口洋子氏の小説を読んだことがないかもしれない。
・三島由紀夫の中編小説
山田氏は中学時代に読書ノートをつけていたそうだ。
「三島由紀夫の中編と呼ばれる作品群に夢中になり、登場人物やストーリーを記録していて気が付いた。この人の短い小説って、全部、図解出来るんじゃない?しかも、感情のベクトルを自在にずらしている!」
私は高校生の時に三島由紀夫を読んでいたような気がするが、「図解」できるのか?!それに気付くまでの冊数を読んでいないのかもしれない。
米谷ふみ子 『過越しの祭』
山田詠美氏が『ベッドタイムアイズ』で受賞を逃した第94回芥川賞受賞作品。
宇野千代 『雨の音』
山田氏が文芸誌の特集で宇野千代氏と対談することになったときに本作品タイトルが書かれていて気になった。
宇野千代氏の作品は、学生時代貪り読んだ記憶がある。
本書も読んだことがあるかもしれない…が、20歳前後に読むのと、還暦も近い現在では恐らく違った感じで読めるのではないか。
本書には様々なエピソードが描かれていた。
山田詠美氏は、直木賞を受賞する前に、当時同居していた男性が逮捕され、参考人として警察に呼ばれたそうだ。
そして、直木賞を受賞したときに「受賞後、私の家は贈られた祝いの花で埋め尽くされたが、その中に、私を参考人として呼んだ警察署からのものがあった」とのこと。
山田氏がデビューした当時の純文学の雑誌の原稿料は、400字詰の原稿用紙1枚で3000円くらいだったとのこと。。
「新人だからという訳でもなかったと思う。だって、今だって、たいして変わらないのだ。時代が変わったって、純文学雑誌の原稿料は1枚数千円なのだ」
え。
これは作品が単行本になって、その印税が入ってくるから、という理解で良いのだろうか…。
安すぎないだろうか。
純文学の文芸誌以外だと「ある食品会社のパンフレットにショートストーリーを書いたら、四百字詰の原稿用紙一枚の原稿料が三十万円だった」。
ほう…。これは…すごいな。
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先日、南青山の「うつわ楓」を訪れた際、「菓匠 菊家」へ。
「紫陽花」
うっとりと綺麗である。
お茶碗は、もちろん、江波冨士子氏の「紫陽花」で。
今年初の冷抹茶。
「清流」
錦玉羹に、羊羹の型抜きの鮎が泳ぎ、色とりどりの練り切り製の石が。
食べると、それぞれの食感の違いが美味しい!
生菓子は色々あったが、なぜか似通ったものばかり選んでしまった。
こちらは、「七変化」。
こちらは、一子相伝の特製黄身しぐれ「瑞雲」。
3月に初めて食べて、とても美味しかったので、再び。
「うつわ楓」で求めた菅野一美氏の黒掻き落としの器で。
お茶碗は、ご飯茶碗でも、カフェオレカップでも、何でも使えるとのこと。
私は、筒茶碗のイメージで。2面、正面がある感じ?
そして、そして。待望の「水ようかん」。
ケース入りは4日以内に食べれば良いとのことで、こちらを。
わくわく。
向田邦子氏が愛したという水ようかん。
ずっと食べたたいと思っていた。
小西潮氏のレースガラスに冷たい麦茶を入れて。
「菊家」のウェブサイトによると、
向田氏はエッセイ集『眠る盃』で、「水羊羹」というタイトルのもと、自らを「水羊羹評論家」として、この水羊羹について書かれているようだ。
私はケース入りを求めたので、付いていなかったが、単独の「水ようかん」には桜の葉が添えられている。その桜の葉の役割まで述べられているようだ。
『眠る盃』は読んでいると思うが、遥か彼方、30~40年前くらい。
こちらも再読したいと思う。









