読了。
本書は、月刊誌『なごみ』で連載されていた「けっこうなおてまえ」を加筆修正したもの。
『なごみ』は毎月購入していたわけではないので、この単行本の発行を待っていた。
芦屋山手お道具迎賓館 (著)高殿円
主人公は、本能寺の変で焼失したとされる白天目茶碗の付喪神「シロさん」である。
シロさんは、神戸芦屋の山手にある「三条の迎賓館」と呼ばれる家に一人で住む壮年の「先生」が庭の土をほじくり返していたときに見つけた白天目茶碗の付喪神である。
先生は、教師でも士業についているわけでもないが近所では「先生」と呼ばれている。
職業については明確には書かれていないが、文中に「!」と思うような記述があり、先生の「ただものではない感じ」が伝わってくる。
例えば…、
「ほうっかむりさんと先生が共同所有するインドネシアのボーキサイト鉱山やジョージア中部のチアトゥラのマンガン鉱の再採掘に関する報告を受ける…」(太字は本書からの引用)
ちなみに、この「ほうっかむりさん」は茶道具を愛するアラブ人実業家である。
先生とほうっかむりさんは、付喪神と普通に会話ができるのである!
これはうらやましい。
シロさんは記憶喪失のようだが、様々な茶道具の付喪神との交流により、次第に記憶を取り戻していく。それとともに、本能寺の変の背後についても探られていく。
いやあ、面白かった。日本史の勉強にもなった。
巻末に本書に登場するお道具のイラストが掲載されており、大変興味を持った。
また、本書の参考文献として紹介されていた『マボロシの茶道具図鑑』(依田徹/著 淡交社)も読みたくなった。
さらに、付喪神といえば畠中恵氏の「つくもがみ貸します」も思い出す。
この「つくもがみシリーズ」は現在3巻出ているようだ。
こちらも読みたい。
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私の今日のおやつタイムである。
仕事部屋のデスクにて。
写真には写っていないが、熱湯の入った水筒も持ち込み、がんばっている(のか?)
一保堂茶舗で「茶香服 試飲会」のイベントに参加してから、煎茶も良いよなあと楽しんでいる。
お菓子は「金澤文鳥」の「加賀棒茶味」。
急須は鈴木進氏の松原灰釉のもの。
湯呑とお皿は脇山さとみ氏。
お盆は堀宏治氏の桜の四角盆。
お菓子に合わせて、器をあれこれと(ってそんなにないけど)選ぶのも楽しい。
こういうの「大人のおままごと」だよねえ。
