三井記念美術館に行ってきた。
「小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンへ」展である。
小村雪岱は、2018年2月に川越市美術館まで見に行った。
都内でも展覧会が催されないかと待っていた。
館内がクラシックな雰囲気の当館での開催に期待も膨らむ。
今回、ミュージアムショップで購入したもの。
左は、「春雨」(木版多色刷 清水三年坂美術館所蔵)のチケットケース。
実際の作品は、雨の中、紺色の羽の鳥が10羽、1羽だけ若草色の羽の鳥が混じっている。
手持ちの『小村雪岱作品集』(2015年10月新装版発行 阿部出版)だと、本作品(多分)は「水鳥」(木版 1942(昭和17)年頃 アダチ版画研究所 個人蔵)と紹介されている。
似たような鳥のモチーフのもので、
「碧鳥」(紙本着色 昭和8年(1933)頃 清水三年坂美術館所蔵)も展示されており、
こちらは、松葉の散らばる地面に紺色の羽の鳥が5羽。これも良かった。
真ん中上は、泉鏡花『日本橋』の表紙の装幀(冊子 大正3年(1914) 千章館 清水三年坂美術館所蔵)
真ん中下は、「月に美人」(絹本着色 清水三年坂美術館所蔵)
右上の「青柳」(木版多色刷 昭和16年(1941)頃 個人蔵)
右下の、泉鏡花『彌生帖』表紙の装幀(冊子 大正6年(1917) 平和出版社 個人蔵)は、人物の描かれていない作品。このような作品に大変惹かれる。
このほか、模写の「稚児大師像」(紙本墨画 清水三年坂美術館所蔵)も良かった。模写であるが、大変感動した。雪岱の画力の高さがうかがえた。
今回の「小村雪岱スタイル」展、愛読の『和楽 2021年2・3月号』でも取り上げられており、雪岱の懐紙と懐紙ホルダーが付録としてついてきた。
本誌の特集に、美術史家の山下裕二氏が熱く語っていらした。
「モダンで洗練の極み。洗練っていろいろだけど、雪岱には清潔とか清廉さがあるんです。研ぎ澄まされた色艶というか。(略)」
私が雪岱の「青柳」を見たいと思う切っ掛けになった、テレビ東京の番組「美の巨人たち」でも山下裕二氏は熱く語っていらしたことを思い出し、録画保存していたものをもう一度見直した。
このテレビ番組で紹介されていた「青柳」は日本画の顔料で描かれた肉筆画であった。(川越市立美術館で鑑賞したのも日本画のものだったような気がする。メモが残っていない!)
今回の展覧会では、木版多色刷のものが出品されていた。版画のほうが画面が明るいような気がする。どうだろう・・・。
手持ちの『小村雪岱作品集』には肉筆画、木版画の両方が掲載されている。
うーん。印刷だと同じように見える。
本展覧会は4月18日まで。一部展示替えがあるとのこと。できればもう一度訪れたい。





