家族の絆を感じるのはどんなとき? ブログネタ:家族の絆を感じるのはどんなとき? 参加中
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「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」の3編の小説により構成されている。
いずれも、外から見ると平凡な家族が主人公となっている。

「カラス」の主人公の男性は、通勤時間片道2時間半。
朝6時半のバスに乗り、会社に9時に着く。
片道2時間半となると、往復で5時間ではないか。
1日24時間しかないのに、そのうちの5時間が通勤時間!

主人公とその妻は、バブルの頃、
「今しかマイホームは買えない」
と開発中の郊外にマンションを買う。
その後、どんどん地価は下がっていく。
しかし、ローンは残っている・・。

私だったら、どうしただろう。
通勤時間2時間半は辛いなあ。

「陽だまりの猫」の主人公の夫は、所謂「親孝行息子」といわれるマザコンである。
「おふくろが喜ぶから」
「おふくろが・・・」
が口癖のように出てくる。
どうも、この夫の「家族」とは、「おふくろ」と自分と娘だけのようである。

このブログテーマ「家族の絆」は、そこにはない。
主人公は、どうしてこんな男と結婚したのか。
また、どうしてそういう状況に我慢しているのか。
すべて考えるのを放棄していうような感じである。

何事にも強い意志が持てず、
深く考えないで生きると、
このようなことになるのか、とうすら寒い気持ちになった。
「家族」について、考えさせられた小説であった。

この短編集、ホラーとして読むのが適当かと思う。
家族小説では、ない。