テレビ東京の『池の水ぜんぶ抜く』という番組はレギュラー化する前に一度見たことがあるのだが、そのときに「これはヒットするだろうな」と思ったのだが、それはこの番組があまりに時流に合っていたからだ。
この番組は公園などにある淀んだ池の水を抜いて、掃除をして、再び水をためて、水がきれいになった池を見てカタルシスを感じるというもの。番組の基本構成はテレビ朝日のリフォーム番組『ビフォーアフター』に似ている。
ただし、もう1つ大きな要素がある。それは池の在来種を確保して、外来種を池から撤去するということだ。
淀んだ池をきれいにしながら、外来種を駆逐し、在来種を大事にして繁殖させようとする。まさに今の日本人が内心密かに求めていることだったのである。
というわけで、これは移民国家になりつつある今の日本社会と見事にシンクロしているのである。
ところが、これに水を差される出来事が起きた。長崎の回で「在来種のボラ三千匹が管理不足から死んでしまった」と『週刊文春』に書かれてしまったのである(テレビ東京側は否定)。
この番組は「在来種を守る」=日本人のための日本を大事にする、という本人たちも気づかない裏コンセプトで成り立っていたのに、それをみすみす自分たちで駄目にした。こうなると、立て直しは難しい。
挽回策として、皇居のお堀から水を抜いて、奥に潜んでいた某国のスパイでも駆逐したら、また人気番組になるかもしれない。今時、水遁の術の忍者はいないけど。
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