ナカジは大リーグでheroになれるか?・その3 | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

真面目に脱線話@リンガランド英語塾

英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

清原和博が肉体改造を決意したのは、ライオンズからジャイアンツに移籍して期待はずれの活躍が続いた1999年である。



ジャイアンツに移籍したあとの清原は、ライオンズ時代以上に内角攻めに悩んだ。



パリーグにはバッファローズの野茂英雄やオリオンズ(のちマリーンズ)の伊良部秀輝のように、真っ向勝負が好きな選手も少なくなかった。それに対して、優勝をなかば義務づけされているようなジャイアンツの4番ともなれば、そうもいかなかった。



移籍は清原にとって決してプラスにはならなかった。



清原はもともと王貞治のような忍耐強さには縁遠く、どちらかというとキレやすいところあり、内角攻めによって簡単にバッティングが翻弄されてしまう傾向が強かった。


真面目に脱線話@リンガランド英語塾



そこで彼は肉体改造に着手する。



一般に肉体改造は、筋力をつけて長打力をつけるためだと考えられていた。実際肉体改造の指導者もそう述べていたし、またほとんどのメディアもそのように報道していたように記憶している。だが、もともと抜群の長打力を持ち合わせていた清原にとってそれは望ましい効果ではあっても、本来の目的ではなかったと私は考えている。



本当の目的は内角攻めで当てられてもびくともしない筋肉の鎧をつけるためである。



からだを筋肉で守っていれば、たとえ内角攻めをされてぶつけられても大きなケガをすることがなくなるので、思いっきりステップしていける。また、「逃げない打者」というものは投手にも威圧感を与える。



デッドボールは打者だけでなく、投手にもダメージを与えるものなのである。筋骨隆々になれば威圧感がまし、投手も乱闘などあとのことが怖い。その結果、真っ向勝負を促し、また長打が量産できるはずである



これによって、清原は復活する。なにしろ内角ぎりぎりを逃げずにすみ、最悪当たってもデッドボールで塁に出られるので、恐怖心を与えて外角が凡打をとる「日本的リード」が通用しない。



ただし、肉体改造には大きな副作用がある。



1つは、筋肉がつきすぎると、どんなに筋肉のつき方に工夫をしたところで、関節などの柔軟性がなくなることである。



清原はもともと恵まれたからだに、たぐいまれな柔軟性を備えた選手である。だからこそ、外角を遠くに飛ばす技術が成立した。



筋肉がついて柔軟性なくなれば、とくに関節を中心にケガしやすくなる。また、得意な外角はともかく、以前ほど内角については以前ほどうまくさばけなくなってしまう。



もう1つはからだへの負担である。



柔軟性が低下してケガが増えるのみならず、当然のこと体重が増える。人間はどんなに気を配ったところで関節は遅かれ早かれ老化する。とくに、膝と肘は鍛えるのが難しい上に負担が大きく、もともとプロ野球という過酷な環境で痛めつけられている膝への負担は体重が増せば尋常なものではなくなる。



肉体改造の結果はご存じのとおりである。清原は一時的に復活を果たしたものの、結局、膝が致命傷になった。プロ野球史上最高の素材は、最後はジャイアンツを自由契約になったあと、ブルーウェーブでもはかばかしい成績を残すことなく引退へと追いやられる。


真面目に脱線話@リンガランド英語塾



野球エリートと無名選手の差はあれ、打撃スタイルに関しては清原とほとんど同じスタートラインにあったのが、ライオンズの中島裕之である。



中島も外角打ちの強打者の宿命で「日本的リード」による内角攻めを徹底的に受ける。その結果、デッドボールを受けやすくなる。



ただし、中島の場合、彼にとってこれ以上いないという優秀なコーチに恵まれた。それが昨年までライオンズのヘッドコーチをやっていた土井正博だった。



土井は自身がバッファローズで「18歳の4番打者」として活躍した強打者であり、ライオンズ黄金期の清原や秋山幸二から、最近の中島や中村までの強打者を育て上げた名打撃コーチである。



ただ、清原に関しては自身の経験からもともとの才能を生かすべく長所を伸ばすことに専念し、欠点の克服を熱心にはおこなわなかった。その結果が、ライオンズ8年目からの伸び悩みにつながった。



その反省から、土井は中島や中村については内角攻めに対処する練習を徹底的におこなった。



野蛮な練習だった。防具をつけてわざと速球をぶつけるという練習法だ。これによって内角球への恐怖心を克服し、どんなに内角攻めをされても逃げずに踏み出す精神的な土台を作り上げていったわけである。



その練習が功を奏し、中島には清原のような伸び悩みは訪れず、年々進化する日本を代表するスラッガーへと成長した。



ただし、内角への恐怖心がないからと言って、内角攻めがなくなるわけではない。中島にとって内角攻めは宿命のようなものである。デッドボール、そしてそれに伴うケガとも戦いなら、キャリアを積むしかない。



また、天性の3番打者である中島の後ろには、かつてはアレックス・カブレラ、そして中村剛也という日本一の長距離砲が運命的に座る。そのため、逆転を狙う場面では忍耐強く内角球を避け、後ろにつないで逆転打の望みをつなぐというスタイルをとらざるをえなかった。



つまり、中島は運命的に忍耐を強いられる打者なのである。



もちろん、清原より無口でおおらかな性格のためか、それを淡々と受け入れていたものの、やはり危ない内角攻めにはときどき烈火の如く怒った。そんななか、中島は内角攻めに対応する方法を自分なりに編み出すのである。



続きます。




ネイティブ発想でやりなおし英文法-リンク


にほんブログ村 <br /><br /><br />英語ブログ 英文法へ にほんブログ村 英語ブログ やり直し英語へ

Image(s): FreeDigitalPhotos.net