私は小さい頃から西武ライオンズのファンなのだが、ライオンズのスター内野手・中島裕之の西武ライオンズ残留が決まった(→外部記事リンク)。
ポスティングでアメリカの大リーグに行くことを希望し、名門ニューヨーク・ヤンキーズが中島に入札した。
ところが、ヤンキーズは年俸約6000万円(現在、推定2億8000万円)、専属通訳なし、来年のFAも認めずヤンキーズが6年間の保有権を持ち続けることを主張。
事情がわからないと何のことだかわからないと思うが、要するに「あなたはレギュラーになれません。6年間、補欠要員です」と言われたのと同じである。契約がすべてなのである。
いくら大リーグ屈指の名門球団とは言え、さすがに承伏しがたい扱いだ。
中島は高卒でライオンズに入団した。兵庫県の伊丹北高の出身である。そう、あの中島裕之の出身高校として有名な伊丹北高の出身だ(・・・無名高ってことです)。
守備も打撃も荒削りながら、遠くに飛ばす技術には魅力があった。今でこそ筋肉隆々だが、当時はアイドルタレントのようなルックスで、バットをぶんぶん振り回すわけのわからない選手だった(→過去ログ)。
もともとはプロ志望ではなく、無欲でプロに入った珍しいタイプである。考えてみると、本当によくスカウトしたものだと思う。
だから、中島にとっての大リーグは、他のエリート選手とはすこし違っている。彼はひたすら大リーグに、そしてアメリカに憧れているだけだ。
たとえるなら、アルバイトで貯金したお金を使って、バックパックを背負って片道切符で憬れのアメリカに渡る貧乏旅行の大学生のようなものである。
ただ、中島は今や日本プロ野球を代表する内野手である。単に大リーグに行ければいいのではなく、やはりの自分の力がどれだけ通用するのか試したい。せっかく年俸を減らして苦労するのがわかってまでアメリカに行くのだから、試合に出られなければ意味がない。
今回のヤンキーズの契約ではそのチャンスすらないのである。
もしかしたら、「だったら、補欠でもいいから入団して、実力でレギュラーを奪えばいいだろ!」と考えた人がいるかもしれない。だが、そういう人はヤンキーズという球団がわかっていない。
ヤンキーズのレギュラーショートであるというのは、いわば「世界最高のショートだ」ということを意味する。そこにはスーパースターであるデレク・ジータがいる。また、マイナーリーグには次の世代を担う20代前半の大型選手が出番を待っている。
たとえジータがケガで長期離脱したとしても、ヤンキーズは大金を使ってほかの球団からレギュラー選手を連れてくることになる。
つまり、中島がいくら力をつけても、文字どおり「ノーチャンス」だ。この契約で中島がレギュラーをとる可能性は果てしなくゼロに近い。
残留が決まってほっとしたものの、「アメリカで中島を見たい」という気持ちも募る。来年はアメリカのどこかでライオンズのユニフォームを着て中島を応援しているかもしれない。というか、応援に行くぞ!
がんばれナカジ!

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