そこで、今回は両者の違いを考えます。
なお、untilはtillと同じ意味です。l が1つつくか2つつくかだけに注意してください。
両者の違いがわかる人は、なぜわからない人がいるのか不思議かもしれません。それはおそらく苦手な人が日本語訳の違いで使い分けをしているからでしょう。
byは「~までに」、untilは「~まで」という訳がつけられます。untilには「~までずっと」と「ずっと」を足す場合もあります。「ずっと」があったほうがわかりやすいので、ぜひつけて覚えてください。
それはそれで正しいのですが、訳でいつまでも使い分けでいると、いちいち「byは『に』がつく、untilは『に』がつかない」などと考えて、そこで時間がかかってしまいます。また、「あれ?どっちがどっち?」などと混乱することもあります。
英作文でも2つの混同が意外なほどよく見られます。どちらかというと、byを使うべきところにuntilを使う間違いが多いようです。これも日本語訳にたよっているせいでしょう。
まず覚えるべきは、byが前置詞であることです。by I got homeなどとすることはできません。by the time I got home.(家に着くまでに)ならOKです。by the time when SVのwhen(関係副詞)を省略した形ですが、それは気にしなくてもかまいません。
それに対して、untilは接続詞としても前置詞としても使います。until I got home(家に着くまでずっと)としてもいいし、until then(そのときまでずっと)としても使えます。
次に意味のほうです。基本的にuntilは広い意味で「状態」、untilは「行為」に対して使います。
意味はuntilのほうがつかみやすいでしょう。
untilはAからBまでその状態が続くときに使います。イメージとしてはこんな感じです。
○(A)―――――――――――――→●(B)
untilのあとにBを示します。until 3 o'clockならBが「3時」です。「3時までずっと」の意味になります。
たとえば、wait(待つ)を用いて、「3時まで待てってね」(命令文)ならWait until 3 o'clock.です。言われた人は、どこかの部屋とか、本屋さんとかで時間をつぶさないといけません。いずれにしても、3時までずっと待つという状態が続きます。
また、「電車が出るまで1時間ある」ならWe have one hour until the train leaves.です。Bは「電車が出るとき」なので、Aは「今」です。「今から出発時間までが1時間」ということになります。なお、untilはbeforeでも意味が通ります。
waitもhaveもずっとその行為が続いている動詞、つまり広い意味で「状態」であることを確かめてください。
それに対して、byではAは関係ありません。by Bで、とにかくBがある行為をやる「締め切り」であるということを示します。
・・・・・・・・・・・・・|・・・・→●(B)
(この線上のどこか)
Bの時点が来る前にその行為をおこなうときに使われます。
byは「~のそばに」という意味が基本です。だからby 3 o'clockはもともとは「3時のそばに」ということです。頭の中では「3時に近いところでその行為がなされるのだ」という感じがあるのでしょう。
たとえば、Hand in your homework by 3 o'clock.なら、「3時に近づいたら宿題出してね」みたいな感じがあるのでしょう。
解説は以上です。
いちど、この2つのイメージがつかめれば、もう混同することはなくなります。苦手な人はいま覚えてしまいましょう。
なお、until the time SVという言い方もよく見かけます。the timeはなくてもいいのですが、もちろん入れても間違いではありません。
これは、おそらく、untilとbyとの意味の対立を意識している人が、by the timeと形をそろえるために用いているのではないでしょうか。学校ではやらないかもしれませんが、よく見る形です。
(この項おしまい)
