おはようございます。
今月6日、田辺聖子さんが入院先の病院で
お亡くなりになられたということです。
古典文学に興味が無かった頃
ある人から勧められて手に取ったのが
田辺聖子さんの「むかし・あけぼの」でした。
この本は、枕草子の作者である清少納言を主人公にして書いた
田辺聖子さんの小説です。
枕草子と言えば、中学校の授業で習った
あの有名な序文を思い出す方も多いでしょう。
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際
少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ
蛍の多く飛びちがひたる。以下略。
秋は夕暮れ。以下略。
冬はつとめて。以下略。
大人になってから何度か枕草子を読んでみようと
現代語訳の本を手に取りましたが
なかなか思うように読破できませんでした。
それが、田辺聖子さんのこの本は
清少納言の聡明さや仕えた中宮定子とやり取りなど
当時、宮中で暮らした清少納言の生活について
様々なエピソードを交えユーモアたっぷりに書かれていて
とても読みやすい小説でした。
その本を読んだことがきっかけとなり
田辺聖子さんの本をたくさん読みました。
田辺聖子さんは、小説やエッセー、古典文学など
様々な作品を書かれ、芥川賞をはじめ
数多くの文学賞を受賞した素晴らしい作家です。
特に古典文学の源氏物語は現代語訳で書き換え
新源氏物語として出版され
古典文学が世に広がっていくことに尽力されました。
古典への興味関心を広げてくれた田辺聖子さんの本は
どれも読みやすく、いつまでも手元に置いておきたい本です。
私に古典文学への道しるべを示してくれた田辺聖子さん。
今頃は、あちらの世界で「カモカのおっちゃん(旦那さん)」に出会って
楽しく会話を交わしていることでしょう。
心からご冥福をお祈りします。



