
【2026年note大賞】に応募した作品56篇中の12篇(No.53〜No.79)+1篇(No.81)
《note大賞》(7/8締切り)に応募した詩集『7歳から詩人』の中のポエムで、署名活動について私が方向転換するに至るまでの苦しみの経緯を追ってみた。
署名活動の結果が思わしくなく、5月に入ってから私は寝込んでしまった。寝込まないと、日本の署名活動に期待できない事を私は気づけなかった。この失敗した署名活動は3/4から5/20までの実験として、私の体が深く深く訂正不可能な体験として永遠に記憶した。
4月&5月のポエム
53.届くかも分からない声
動物たちが、人間に助けを求めている
届くかも分からない声で
ならば、私も人間たちに助けを求めるしかない
届くかも分からない声で
甲斐のないことを
やっていると分かっていても
彼等の声が聞こえるから
やめてはいけない
彼等の声が聞こえる間は
やめない
(2026.04.06 06:30)
65.神の設定
急性骨髄性白血病完全寛解中です
抗ガン剤治療を終えて
退院して365日目に
「オスひよこ殺処分反対署名に協力して下さい」という
カヴァーMVを公開しました
その日から67日が過ぎました
カヴァーMV公開は
人混みでチラシが配れない私のチラシ配り
署名活動は
動物たちの代わりに声を上げる活動だと知ったから頑張るわりには
報われなくても続けることにしました
カヴァーMVは181回再生されました
29人、署名して下さいました
152人は通り過ぎて行きました
だけど
29人はひよこに手を差し伸べてくれました
やっと生まれて来た小さな命
世界最弱にして
最も可愛らしい生き物ひよこ
涙が溢れます
助けてやれないから
もう死にたいです
でも
助けるために
生きなきゃと思います
チラシ配りの街頭にも立てない
動物たち
誰が一番無力なのでしょう?
彼らより分が少しでもいい
私が代わりにやらなきゃいけないのです
人間一人の力の小ささを噛み締めて
さらに、涙が溢れます
一人では何もできないように
神は人間を作られました
そういう設定なのです
最近
人間は壊れやすい器で
それぞれに定められた寸法があるということが
分かりました
一人の人間はスーパーマンでもなんでもありませんインフルエンサーなんてイリュージョンです
その人が死ぬ時に
自分の小ささと孤独が分かるのです
私たちは
ただ一人分の力しか出せない器
そういう神の設定なのです
(2026.05.11 10:20)

66.ひよこと街でマッチを売る
急性骨髄性白血病になった
抗ガン剤治療のために140日間入院した
見事なスキンヘッドになり
私は完全寛解して退院した
その365日後
私は一匹のひよこと
街にマッチを売りに出た
孤児の私には
これしか仕事が無かった
令和時代に
マッチを使う人がいるのかと思った
マッチ売りを始めてから71日が過ぎた
ひよこと一緒に
「マッチ、要りませんか」と見知らぬ人々に声をかけ続けた
マッチを手に取って下さった方が194人
マッチを買って下さった方が29人
29人の方を忘れてはいけない
殆どが冷たい異境の人だとしても
今日も私は
ひよこを連れてマッチを売る
(2026.05.14 10:50)

68.ねえ、ひよこ
なかなか署名をしてもらえない
ひよこを助けたいと思わない人の多さに
悪寒がする
宣伝不足かも知れないが
これ以上、間口は広げない
飾り職人のように
分相応に
淡々と自分に見合った仕事に取り組み続けたい
そこでひよこと相談
街でのチラシ配りは続ける?
200人の中の29人を探すために
ねえ、ひよこ
あんたら
全然可愛いと思われてないんじゃない?
可愛くないのは
助けたくないのが人情だから
ねえ、ひよこ
それでもチラシ配るの?
(2026.05.16 17:15)

69.著変なし、微変すらなし
連帯しないと一人では無理だ
だから、落ち込むことはない
著変なし
微変すらなし
私が見ている現実は
当然の結果であり、状況である
(2026.05.16 18:00)




70.家の中と家の外
しんどくても4つのカヴァーMVは公開しておきます
私の心身は寝床でダウンしてますが
私の歌声は家の外に出しておきます
ダウンしていても
署名活動はやめません
やめたいけど
やめません
子供を守ろう
子鹿に触らないで
ダウンしていても
黙りません
しかし
くれぐれも
カヴァー主は今ダウンしています
(2026.05.17 07:50)

71.私の現在地
精神科の大病棟に
203人の患者さんがいて
私は29人しか説明を聞き入れて貰えなかった
これまで10割の説得率を誇っていた私に
説得できない患者がいるというのは
あり得ない事態だった
臨床の場面を想定してみると
恐ろしい
拒薬の患者が203人いるとしよう
29人は説得できたから
薬を飲んで貰えた
あとの174人は説得できなかったから
妄想や幻覚を抑える薬を飲まなかった
妄想と幻覚が飛び交う
恐ろしい病棟が生まれる
私は不覚にも
大切な説得に失敗した元看護師である
精神科の大病棟に
203人患者さんがいて
私は29人しか説明を聞き入れて貰えなかった
そして病棟は
恐ろしい事に成り果てるのである
今の私は
そんな黒と紫と青のハロウィンの夜のような
病棟の中にいる気分である
(2026.05.17 21:30)
72.アホの鎖
YOUTUBEの視聴者の傾向や特徴を
AIが教えてくれた
なんと
不埒な奴らなんだと
思った
中には
真面目に見たい動画を見ている方々もいる
が
いわゆるミーちゃんハーちゃんが
圧倒的に多いという絶望的な印象を持った
これはリアルな世界の市場でも
同じなのだろう
だから
ミーちゃんハーちゃんが喜びそうな
CMやテレビ番組が多いのか
軽薄に見える日本人の正体が分かった気がした
軽い、ちゃらちゃらしてる、刺激的、刹那的、大げさ、現実より作り事
これに群がる人の多いことよ
昔の日本人は
こんなだったのかな?
不埒な視聴者に
反応して貰えなくて
落ち込んでいた私はアホだな
対象者がこれじゃ
大事な事を訴えても無駄
彼らは天国でパーティをしてたいんだから
オスひよこたちが何億羽殺されようが
知ったことじゃない
だとすれば
私は何処へ署名活動をしに行けばいいのだろう?
街頭?
スーパー?
国会の前?
大阪府庁の前?
YOUTUBEはほんとに
天国野郎ばかりなのか?
今日から署名数は数えない
そんなアホなことはもうしない
(2026.05.18 10:30)
以下は即興ポエム。上の2枚の画像で詩を書きました。
73.ひよこを助けた女の子の未来
始まりは
小学生の私が
卵屋で卵を買い
おまけのひよこを貰ったあの日
終わりは
「オスひよこ殺処分反対署名活動」を
YOUTUBEでやってみて
絶望してやめた昨日
「やる事があるから
絶対退院したい」と
偉っそうな事を言っていた白血病患者がいた
やる事の中の一つが
オスひよこを助ける事だった
私が助けたのは生涯一羽だけ
大人になってから一羽も助けてない
「マセレーターを止めて」と
大阪市役所に電話したが却下
「オスひよこ殺処分禁止の条例を作って」と
大阪府庁に電話したが却下
農水省に要望書を送ったが却下
「遅れている日本にプレッシャーをかけて」と
EUに要望書を送ったが却下
大人になった私の
放つ言葉全てが無力だった
始まりは
小学生の私が
卵屋で卵を買い
おまけのひよこを貰ったあの日
終わりは
「オスひよこ殺処分反対署名活動」を
YOUTUBEでやってみて
絶望してやめた昨日
これが
ひよこを助けた女の子の未来
(2026.05.21 15:55)
74.朝、森が現れた
濃い緑の森が現れた
静かな誰の気配もない森だった
私は一人でその入り口にいた
野生動物が森に帰っていくように
私もいつかどこかに帰っていくのか
そう思った
(2026.05.23 07:30)

75.ボディーブロー
心が病むと
体中の全ての臓器が健やかに働けなくなる
病気の臓器はゆっくりしか動けない
全体的に動きがゆっくりになり全体が重くなる
だから、私の体が重かった
私の異常な体調不良は
署名活動が原因だった
チラシ配りや署名活動には
昔から懐疑的だった
それを無視して
プロが「効果がある」というから
真似ることにした
それは間違いだった
懐疑的な私が抵抗した結果が
心身の不調だった
署名活動自体を否定しない
私の中の懐疑的な心が消えないのが
署名活動を敵に回している
集合ポストに
捨てられるためのチラシが
毎日入っている
ゴミ箱はいつもチラシの山
懐疑的にならざるを得ない
日常の景色を見せつけられていた
害でしかないチラシ配りを
自らやったのは滑稽としか言えない
プロが「効果がある」というから
真似ることにした
それは間違いだった
(2026.05.24 06:00)
79.虹の橋を滑るひよこ
私のひよこは
虹の橋をツーッと滑って戻って来るのです
そして
虹の橋をツーッと滑って帰って行くのです
そう
虹の橋を行ったり来たりする
ひよこがいるんです
魂だけの自分に戻ったら
誰もが自由自在
それをお忘れなく
台風の通過する真夜中だって
私は一人ぼっちじゃない
ひよこと一緒
(2026.06.05 17:10)


81.Saraba,Japanese signature campaign
時々
日本の署名活動が
のこのこ私の前に出て来る
その度に
私の体は
シャットアウト状態になる
見事に
跡形もなく
私は
お前たちに絶望した
だから
この国での
署名活動には
二度と協力しない
署名活動に倒れ
回復した私は
その日から
海外の人々の署名活動に
全面的に協力して行くと決めた
世界にしか
希望はない
日本には
希望はない
(2026.06.09 09:25)
✧この詩は、note大賞に応募していません。

📝「note大賞応募作品から・ポエムに、永遠に訂正不可能な体験を記録」
ラインナップ/noteマガジン《楓摩ゆみの詩の世界へようこそ》「7歳から詩人」No.28〜81の中の25篇
28.救いの手 Un coup de main
29.温かい日本人はいませんか?
31.お前は言うな Tu te tais
32.7458筆
33.マッチ売りの少女の気持ち
34.赤ちゃんが泣き叫んでいる Le bébé pleure
35.命の誕生を呪う星
36.生まれ変わる時の準備
38.泥沼に、落ちそう
39.私はひよこ係 Je suis responsable des poussins
47.人間に生まれたのに I was born a human, but I can't do anything
48.狂気が日常化した国
53.届くかも分からない声
65.神の設定
66.ひよこと街でマッチを売る
68.ねえ、ひよこ
69.著変なし、微変すらなし
70.家の中と家の外
71.私の現在地
72.アホの鎖
73.ひよこを助けた女の子の未来
74.朝、森が現れた
75.ボディーブロー
79.虹の橋を滑るひよこ
81.Saraba,Japanese signature campaign
《楓摩ゆみ》大阪生まれ、ほぼ大阪育ち、少し岡山育ち。大阪文学学校本科「詩のクラス」修了。現代詩人青木はるみの指導を受ける。動物愛護活動家、詩人、俳人、柳人、元看護師、白血病サバイバー。アニマルライツセンター会員。ご先祖が俳人(岡山県津山の産)。
誤字脱字ありましたらすみません。読んで頂きありがとうございました。






