先ほど 私にとっては家族が何よりも大事で、子供のことは絶対に守る と書いたのですが、私自身は何度も気持ちがブレて娘を傷つけてしまいました。

 

娘は幼稚園(キンダー)の時、母の日のちょっと前に同じクラスの男の子にイジワルな手紙を書いたと言って先生に叱られました。その時、私は頭に血がのぼってしまい、娘を激怒しました。そして「アンタだって何もできなくて乱暴でみんなから嫌われていたから、ママが一生懸命 あやまってお友達になってもらったんじゃないの。どうして他の子を攻撃したり、イジメたりするのよ。」とどなってしまいました。娘は「この手紙は私が書いたんじゃない。(一緒に書いた)友達が見せてきたから It is not a good ideaと言った」と泣きながら何度も私に言いました。たしかに筆跡は娘のものではなかったのですが、先生は「これはふたりでやったのよ。そんなふうに自分だけやっていないなんていうのは卑怯よ」と言いました。一緒に書いた相手のお母さんも「自分の娘に聞いたけど、(ウチの子も)一緒に書いたと言っている」と言いました。

 

その時、私にできたことは2つ。

  • 断固として娘の言うことを信じて「ウチの子は悪くない」と強く主張する
  • これから同じクラスの子達は、長いつきあいになるのだし、今回のことは「これから絶対にそんなことをしちゃダメよ」と娘に言って丸く収める

私は後者を選びました。そして、娘には「もし手紙に名前を書かれたりしたら、自分もやったことにされちゃうから文書に残るものは気をつけなさいね」と言いました。その後、手紙の送り主の男の子のお母さんは「ウチの子は成長が遅くてまだ字も書けないし、言葉で何かを言ったりできないけれど、傷ついたわよ」と私に言ってきました。そしてその学校を去ってしまいました。

 

もう何年も経って小学校を卒業する頃、幼稚園(キンダー)の時の先生が娘に「もうすぐ卒業ね。最後に何をしたい」と聞いたら「私のことを信じてほしい。私はあの手紙を書かなかったんです。」と言いました。先生はそのことを覚えてもいなかったかもしれないけれど「あなたのことはいつも信じているわよ。」と言いました。

私の子供時代からティーンエイジャー時代と比べると、娘は驚くほど正直です。ただ学校のことは叱られるのがこわくて何も言わないことはよくあります。基本的にはビビリというか怖がりなので、非行に走ったり悪さをすることはありません。そして少なくとも陰湿に他人を非難したり、攻撃することもありません。ただ人間だから好き嫌いはあるし、苦手な人もいるのは当たり前のことです。

私は今でも、ついつい娘に「どうしてちゃんと言わないのよ」とか「また隠していたでしょう」などと些細なことを叱ってしまうのですが、ティーンエイジャーが親になんでも話したら、それこそ変ですよね。もっとおおらかに自由にふるまえるようにしてあげたいなと思うようになりました。