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これまでに何回も書いていますが、我が子は成長がゆっくりの子供でした。特に言語発達が遅く5歳くらいになるまで毎日のようにネット記事をあさり、一喜一憂していました。一番気になったのが「言葉が出ないためにフラストレーションがたまって、他害や自傷をしてしまうこと」です。アメリカの場合、かなり早い時期から身体的暴力に対しては厳しく指導されます。それに比べて精神的暴力というか「言葉や態度による他人への攻撃」は小さい頃だと「その言葉の意味を充分理解せずに使っている可能性がある」と見なされ、いわゆる使用禁止用語(Fから始まる4文字の言葉など)を幼い子が口にするとやさしく言い換えを促すようにするようです。
娘の場合、他害といってもおもちゃを取られた時に、相手の子をつねったり、指をぐいっとつかんで取りもどそうとするくらいでした。もっと小さい頃(0歳から1歳)はほかの子供があまりにも近くに来ると噛みついたりしたこともありました。それは他の子供にもやられたのですが、娘を保育園に迎えに行ったら、歯形がついていた時にはびっくりしました。
モンテッソーリ教育のプリスクールに通い出した後も、先生はあまり何も言わなかったけれど、娘は乱暴な方だったと思います。相変わらず言葉があまり出なかったので、だまって遊んでいることが多かったようです。小さいプリスクールだったので親同士もよく話したのですが、ある時から一人の男の子とよくケンカをするようになりました。その男の子は娘よりさらに乱暴でみんなから敬遠されていたようですが、言葉で「一緒に遊びたくない」と言えない娘によく絡んできて、娘が押し倒したりしていたようです。
娘は5歳になってすぐ日本語補習校の幼稚部に入ったのですが、私と夫は「今までのプリスクールでやっていたようなことを日本人の子供にやったらたいへんなことになる」と心配していました。幸い、日本語補習校では突飛な行動をすることはあっても乱暴になることはありませんでした。
言語習得の研究者の立場で自分の子供の成長を見ると、幼い頃に二言語を同時習得したことが娘にとっては認知機能の発達に負担を与えてしまったのか、バイリンガル あるいは第二言語習得課程に起きる「サイレンスピリオド」が娘は長く顕著だったのかもしれないと言えます。
どうしてこんなことを急に書いているかというと、ここ一週間の娘の活動を見ていて、あの時の自分と娘に「そんなに心配しなくても大丈夫」と言いたくなったからです。