今、一生懸命書いている論文は、国際結婚のご家庭の英語話者(全員お父さん)にお子さんの日本語と英語のバイリンガル習得についてインタビューしたものをデータ化しています。
たったの9年間ですが、我が子がロサンゼルス地域にある「日本語補習校」に通い、私も数年間 教師を務めました。大学で教えたり研究したりするのとまったく違って小中高生に日本語で教科を教えるのはたいへんだったし、思い通りにいかずに気が滅入ったりしました。娘がいなければ絶対やらなかったと思います。
その時にさまざまな家庭環境の方に会いました。娘のクラスメイトのお母さんや私が教えた生徒さんの保護者など多くの方と関わって、リサーチャーとして会う参加協力者とはまったく違う学びもありました。
今回、インタビューをしたのは私の長年のリサーチャー仲間で、彼女自身も日本語と英語のバイリンガルで国際結婚家庭で育った人です。彼女はインタビューで人の意見を聞き出すのがとても上手で、データを聞きながら本当に多くの気づきがありました。
このリサーチに協力してくれた国際結婚のご家庭の英語話者のお父さんは、親日家で、自分の子供がバイリンガルに育つことを誇りに思っているのがよくわかりましたが、中には「アメリカで生きていくには、まず英語による学力が一番大事だ」と言い切っている方もいました。そしてお子さんが日本語の補習校を嫌がっていた時にどうして無理やりやらせなくてはいけなかったのか、今でも疑問に思うという方もいました。
全員のお子さんのバイリンガル言語能力を測ったわけではありませんが、傾向としては日本語能力が高く英語の学力も高いお子さんを持つお父さんは、自分自身の教育水準(学歴)が高く日本語も学ぼうとする(あるいはした)方が多かったです。
これはきちんとしたデータとして論文に書けるわけではないのですが、一般的に言って親の教育水準とプラス型のバイリンガル(アメリカで言うなら英語がネイティブでもうひとつの言語の能力も高い人)の成功度は比例していると思います。
子供をバイリンガルに育てやすい親御さんは教育熱心で、自分自身もいい教育を受け、両言語がある程度の水準に達している人と言えるかもしれません。