ランキングに参加しています。
クリックよろしくお願いします!
今まで何度か「バイリンガル子育て」に関する講演会に自分が登壇したり、講師の先生を招いてワークショップを開いてきたりしました。
その頃に一緒に企画をお手伝いしてくれた方が「大学進学に関しても興味はあるけど情報が得られない日本人の方が多いのでそういう会もやってくれませんか。」と言っていました。ただ私は大学の教員だけど、大学のアドミッションについての知識はないし、子供はまだ小学生だったので「私が登壇者になることはできないけれど誰かいい人がいたら運営のお手伝いはできますよ」と言いました。そして現役の大学生をゲストスピーカーにしたり、日本人の保護者でお子さんを有名大学に入れた人などに話を聞く会をコロナ禍に数回おこないました。
娘の場合は中学時代がコロナ禍で、今 高校になり大学受験の準備をするにあたり、あの頃と今ではまったく受験準備も変わってきたので、情報をアップデートしているところです。
情報収集していると、日本人の親御さんが「自分の子供は飛び級した」とか「Early Admissionですでに大学生になっている」と書いている記事を目にします。これに関しては誤解が生じないような情報提供をした方がいいのかなと思いました。
飛び級に関しては前にも何度か書いているので、次の記事でまとめるとして、今日はEarly Admissionですでに大学生になっていることについて書きます。
大学のEarly Admissionというのは、日本の推薦入試制度に似ていて、12年生(Senior)の秋に願書を出すと一般入試の合格通知より早く合否がもらえる制度です。非常に稀にオリンピック候補のスポーツ選手や数学の競技会の世界チャンピオンのような学生の場合、10年生や11年生のうちに「確約」を取り付けようとする大学もあります。これは甲子園から大学野球に進学するようなイメージです。
アメリカのほとんどの公立高校は低予算で十分な授業を提供することができません。たとえば同じ11年生や12年生にレギュラーコースとオーナーズコースとAPコースを提供するためにはそれぞれの先生を雇わなくてはならなくなるので、その代わりに地元の州立大学や短大(コミュニティカレッジ)で授業を取れるようにしています。この制度がどの程度使われているかは各州の学校区の数、教育に割り当てられている予算、生徒数(人口)などによって変わってきますが、大都市だと大学数も多く自分の居住区から通える範囲であれば、高校の単位の代替として無償で大学のコースを取ることも可能です。
でもそれはその大学へのEarly Admissionではありません。そこで取った単位が大学の単位として認められるかどうかですが、そもそもAP (Advanced Placement)という高校で大学の一般教養(General Education=GE)の単位に変換できる授業をとっておくという制度と同じなので大学によってはその単位を認めない場合もあります。
またランキングが高い私立校は予算もあり、優秀な教員を確保できますから、他の学校で授業を取ってこいということはほとんどというかまったくありません。実際に大学のサマーコースを11年生の夏休みに取る学生はたくさんいます。IVYリーグや有名私立大学は高校生用のコースを設けていて 中には入学試験(プレイスメントテスト)で合格しないと入れないコースもあります。そういうコースを取る学生の中には12年生の秋のEarly Admissionの前に大学の方からオファーがくる人もいます。
時々15歳の少年が大学を卒業したとか、14歳で大学に入ったというニュースを見かけますが、こういう人たちはニュースになるほど珍しくて、高校に行きながら大学でクラスをとっている人とは根本的に違うのだということを知っておいた方があとで「え?そんなはずじゃ...」とならなくていいと思いました。