バイリンガル能力の測り方
いつもブログにお越しいただき、ありがとうございます。 私の専門は「言語習得」で特にバイリンガル(二言語習得)なのですが、このブログではあまり専門的なことは書かず、日々のできごとを定期的に発信してきました。 これから数回に渡り、アメリカで語学教育に関わった自分の経験と語学の評価法について自分なりの考えを書いていきます。シリーズのタイトルを「なぜバイリンガルの総合言語力は測れないのか」は私が持ち続けている問いであり、この問いの答えを提供するものではありません。また一定の言語力テスト(英検やTOEFLなど)について言及しますが、私はこれらのテストを30年くらい受けていないので あくまで研究者として言語テスト(評価法)を語っているということをご了承ください。
もう6年前なので娘が11歳の時です。当時小学生だった娘は空港や乗り物に乗った時のアナウンスや電光掲示板のサインなどを私より素早く正確に受け取っていました。
これは英語だけなのかと思ったのですが、最近では日本語でも英語でも娘の方が情報を早く正確に受け取れる=つまり聴解力も読解力も優れていると思うようになりました。
もし私も娘もモノリンガルで、自分の母語だけで考えたら、これを言語能力とは見なさず「お母さん もう年取って こういうの苦手なのよね〜」といった感じで加齢のせいにして子供にいろんなことを任せたりするのでしょうが、バイリンガルの場合は自分自身でも「どちらの言語の方が得意か」と比べることが多いし、常に言語の発達(上達)と衰退を意識しながら暮らしているので、このように感じるのかもしれません。
日本で「おうち英語」をされている方が7−8歳くらいまでは親が子供の英語力をモニターできるけれど、それ以上になるともう子供の英語力が高くなっているのか停滞しているのか年齢相応なのかがわからなくなって、英検とか別の英語のテストでしか子供の英語力を測れないという記事を別のところで書きました。これは ある英語教材会社が「おうち英語」を実践してあるレベル以上になった保護者を対象にしたアンケートの結果を私と日本の大学の先生が分析したものです。
私も含め、バイリンガル育児をした保護者にとっては、子供の両方の言語能力がわかる方法があったらどんなに便利かと思うのですが、なかなかいい評価法が開発されません。
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