バイリンガル能力の測り方

いつもブログにお越しいただき、ありがとうございます。 私の専門は「言語習得」で特にバイリンガル(二言語習得)なのですが、このブログではあまり専門的なことは書かず、日々のできごとを定期的に発信してきました。 これから数回に渡り、アメリカで語学教育に関わった自分の経験と語学の評価法について自分なりの考えを書いていきます。シリーズのタイトルを「なぜバイリンガルの総合言語力は測れないのか」は私が持ち続けている問いであり、この問いの答えを提供するものではありません。また一定の言語力テスト(英検やTOEFLなど)について言及しますが、私はこれらのテストを30年くらい受けていないので あくまで研究者として言語テスト(評価法)を語っているということをご了承ください。


 

今のところ、昭和生まれで(って関係ないか)幼少の頃、短期間だけ英語圏にいてその後、大学卒業まで日本の教育を受けた私と アメリカで生まれ育ち、日本語補習校に中学卒業時まで通いながら、英語オンリーの現地校で英語で教育を受けている高校生の娘が、日本語と英語のテストを受けたらどうなるか、またお互いの両方の言語力はどうなのかという話を書いています。
 
これはブログという媒体の性格上、私は匿名で発信しているため、自分が見てきたバイリンガルの人たちの言語力やテストの結果などをここで語るのを躊躇しているからです。
 
私が誰かがわかっている人が「私の知り合いで(または知り合いのお子さんで)TOEFLが何点で、どこどこの大学に行って....」のように書くと同じような人がたくさんいるため「私の(またはウチの子供の)ことを書いているわ」と思う人もいると思うので、誤解されたくないという気持ちもあります。
 
私は職業柄、非常に多くの日本語と英語のバイリンガルの人の両方の言語力を(別々に)評価する機会があり、そういう人たちが英検や日本語能力試験でどのくらいのレベルかもわかっているのですが、それらの一般的なデータは『グループデータ』として公開している部分だけをのちほどお伝えします。
 
前回の私と娘の言語能力が逆転していった時期ですが、そのことを強く感じたのが娘とふたりで行ったラスベガス旅行でした。

 

 

もう6年前なので娘が11歳の時です。当時小学生だった娘は空港や乗り物に乗った時のアナウンスや電光掲示板のサインなどを私より素早く正確に受け取っていました。

これは英語だけなのかと思ったのですが、最近では日本語でも英語でも娘の方が情報を早く正確に受け取れる=つまり聴解力も読解力も優れていると思うようになりました。

 

もし私も娘もモノリンガルで、自分の母語だけで考えたら、これを言語能力とは見なさず「お母さん もう年取って こういうの苦手なのよね〜」といった感じで加齢のせいにして子供にいろんなことを任せたりするのでしょうが、バイリンガルの場合は自分自身でも「どちらの言語の方が得意か」と比べることが多いし、常に言語の発達(上達)と衰退を意識しながら暮らしているので、このように感じるのかもしれません。

 

日本で「おうち英語」をされている方が7−8歳くらいまでは親が子供の英語力をモニターできるけれど、それ以上になるともう子供の英語力が高くなっているのか停滞しているのか年齢相応なのかがわからなくなって、英検とか別の英語のテストでしか子供の英語力を測れないという記事を別のところで書きました。これは ある英語教材会社が「おうち英語」を実践してあるレベル以上になった保護者を対象にしたアンケートの結果を私と日本の大学の先生が分析したものです。

 

私も含め、バイリンガル育児をした保護者にとっては、子供の両方の言語能力がわかる方法があったらどんなに便利かと思うのですが、なかなかいい評価法が開発されません。

 

ランキングに参加しています。

クリックしていただけるとうれしいです。

 にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へ