バイリンガル能力の測り方

いつもブログにお越しいただき、ありがとうございます。 私の専門は「言語習得」で特にバイリンガル(二言語習得)なのですが、このブログではあまり専門的なことは書かず、日々のできごとを定期的に発信してきました。 これから数回に渡り、アメリカで語学教育に関わった自分の経験と語学の評価法について自分なりの考えを書いていきます。シリーズのタイトルを「なぜバイリンガルの総合言語力は測れないのか」は私が持ち続けている問いであり、この問いの答えを提供するものではありません。また一定の言語力テスト(英検やTOEFLなど)について言及しますが、私はこれらのテストを30年くらい受けていないので あくまで研究者として言語テスト(評価法)を語っているということをご了承ください。

 

私はアメリカで30年近く日本語教育に関わっています。1994年(今から30年前)に「アメリカの大学で日本語を教えて大学院に通おう」というプログラムに参加し、大学院生をしながら日本語を教え始めました。

 

1990年くらいから、日本で映像翻訳や通訳の仕事をしていて、その傍ら 自宅や英会話スクールで英語を教えていました。英会話スクールに来ていたアメリカ人やカナダ人に日本語を教えてほしいと言われ、日本語の教え方がわからなかった私は「日本語教授法」を教えてくれる学校を探していました。

 

母がお茶の水女子大の卒業生で、お茶大の先生が「日本語教授法」のセミナーをやると聞いてふたりで参加しました。同じ頃、通訳学校で知り合った当時40代くらいの女性が大学では法学部で司法試験にも合格したけれど弁護士や判事は自分に向かないから日本語教師になりたいと言っていました。その人から「日本語教師養成コース」というのがあると教えてもらいました。

 

私は当時、自分の英語力を伸ばすことの方が大事で通訳学校や英検対策コースに通っていたので、日本語教育の養成コースを受講する余裕がありませんでした。

 

そのため、私はアメリカに来て始めて「日本語の先生」になり、教え始めてから大学院で「日本語教授法」を受講しました。

 

最近、日本国内の日本語教師に対して「日本語教員試験」というものが始まり、この試験によって「登録日本語教員」の資格が得られるようになりました。

 

私のように日本国内では「英会話・英語」を教え、アメリカでは「日本語」を教えてきた人は「言語指導法」に関しても それぞれの言語に関しても知識も運用能力も高いと自負していても「バイリンガル(二言語)教員」という資格はないし、私のような経歴の人に需要があるのかどうかわからないと思い、このシリーズを書いてみることにしました。

 

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