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私はアメリカで日本語教育を生業としているのですが、最近「日本語教育者の老齢化」が問題になっています。

 

 

これには理由があって80年代の日本のバブル経済の頃、多くのアメリカの教育機関で日本語のクラスが開講され、その頃 雇用された人が現在も日本語教育に携わっているからなのです。

 

もう40年近くが経って、当時20代だった人も60代、すでに30代だった人は70代ですが「私はこの道 40年です」という日本語教師の方は今でも現役で日本語を教えています。というのもアメリカの大学や民間の学校には定年がないため、本人がやりたいと言えば、学校側は解雇できないため、何歳になっても「生涯現役」なんて言っているいわば老害のような先生がたくさん残っているのです。

 

そういう年配の先生方は長年勤めているため、お給料も高くなり、もしその人が辞めたら若手の先生を2人雇えるのに...なんてこともあるのですが、たいていはその人にお給料を払い続けるのをやめたい場合には、プログラムやコース自体を廃止してしまうとか、その人がやっと退職したらもう次の人を雇わないという措置を取る教育機関も多くなっています。

 

ある大学で78歳の日本語教師がやっと退職したと思ったら、69歳の『若手』が次のポジションに就いたという話も聞きました。だからと言って若返りを狙って30−40代の人を雇うと、今まで下積みしてきた50−60代の人が「なんであんな若造を」と言い出したりします。

 

前置きが長くなりましたが、こういう状況の中、いわゆる「大御所」を集めて会合を開くと平均年齢70代なんてことはざらにあります。

昨年末、日本である会合があったのですが、12月の中旬の現役教師にとっては一番忙しい時期におこなわれ、自ずと参加したのは(私が知る限り)70代後半のお姉さまたちでした。1週間に及ぶ合宿形式の会合だったらしいのですが、こういう方々は時間はいくらでもあるし、1週間まるまる同じことを延々と話しても苦にならない世代なのでこのような会合に現役バリバリの人はとても参加できないと思います。もしそこで建設的な意見でも出そうものならきっと「若いあなたに何がわかる」と言われてしまうでしょう。

 

私もそろそろ高齢化に貢献している世代になってきたので、引き際を考えている次第です。