今日は日本の国籍のことについて書いてみます。
現在の日本の法律では22歳以上の二重国籍を認めていません。今年の4月からは20歳以上は認められなくなりました。私が大学で教えた日系新2世と呼ばれる人で「日本国籍」を選んだ人にまだ会ったことがありません。 アメリカでは二重国籍が認められているので、日本国籍を放棄しないまま、アメリカに住み続けている人はけっこういます。
私や夫のようにアメリカには永住権で住み続けていると国籍は「日本」だけです。厳密にいうと「移民」ではないので日系1世ではないのですが、子供がアメリカ生まれだと自動的に私たちは1世、子供は2世と呼ばれます。
80年代のバブル崩壊後もアメリカに残った日本人移住者や90年以降にアメリカに移住してきた日本人は「日本嫌い」の人がけっこう多いです。そういう人は自分が年老いても日本に帰ろうとはしないし、子供に日本国籍を選ばせようともしないでしょう。
それでも何らかの理由で「日本語が話せるようになってほしい」と思う永住者は一定数いて、子供を補習校に通わせていました。「永住組」と呼ばれて、補習校では肩身のせまい思いをしていた親御さんもいたかもしれませんが、補習校の保護者間には目に見えないカーストがあり、永住組で英語も堪能でアメリカ生活に慣れている人が日本からきたばかりの人をマウントすることもよくありました。
いつの間にか親よりも英語が上手になり、日本語もある程度、できるようになったバイリンガルは日本に行くと自分のマーケティングバリューが高いことに気づきます。それで大学を出た後、日本に就職しようとか、日本に留学しようとする人はかなり多いのですが、みんな日本に永住しようとは思わず5−6年でアメリカにもどってきます。
そして結局はアメリカ人として暮らしていくので、(俗に世間一般で言われる)「グローバル人材」は日本に定住しません。一度、日本国籍を選択して、アメリカ国籍を捨てて日本に住んでも、アメリカに帰国すればアメリカ国籍を取る(というか戻る)ことはアメリカ生まれであれば簡単にできます。それでもわざわざ日本国籍を選択する人がいないのは、日本国籍である必要性がないと思われているからでしょう。
これがこの10年 私が見てきた日本国外育ちのバイリンガルの特徴です。もちろんみんながみんな そうだとは言いません。ただ私が会った継承日本語話者にはこういう傾向がありました。