我が子は2012年から2022年までの10年間、ロサンゼルス地域の2つの補習校に通いました。娘が通った学校は、両方ともいくつかのキャンパスがあり、娘はどちらかというと「永住組」が多いキャンパスに通いました。1つの補習校では私も教員として通ったので、在籍していた生徒さんたちの特徴というか家族環境などがよくわかりました。
日本がバブルだった頃には、補習校の生徒さんの大半は短期の駐在の家族で、「駐在組」だけで十分な生徒数がいたので「永住組」は肩身がせまかったようですが、この10年では永住か短期滞在かは優勢言語が異なる程度で、別のクラスに入れられるとか授業料が違うということは(娘が通った補習校に関しては)ありませんでした。
90年代くらいに「永住組」は、日本から来たばかりの子供に比べ、日本語力が弱く学習にも支障が出るので別クラスを作るべきだと主張した保護者がけっこういたようです。そしていくつかの補習校の中に能力レベルというか家庭環境(居住年数や日本語母語話者の有無など)によってクラス分けがされるようになりました。
私が勤務したロサンゼルスの補習校ではこのようなクラス分けは1つのキャンパスに日本への帰国が決まっている子供向けの特別クラスがありましたが、そのクラスも希望制で永住家庭のお子さんも入れました。この学校にも以前は同じ学年でもレベルが異なるいくつかのクラス編成があったそうです。このようなクラスの編成はうまく行く場合もありますが、学校運営の立場からするとやりにくいのではないかと思います。
また補習校の教育方法に不満を持った保護者が自分たちで独自のカリキュラムを作成して学校を設立したりもしました。日本人居住者が多い地域では、生徒側も自分のニーズに合わせて学校を選べますが、日本人が少ない地域では、補習校がなかったり、遠すぎて通わせることができないため、保護者が自分たちで学校を運営しているケースもあります。
保護者の立場からすれば、自分の子供の学校が日本政府の認可を受けているかどうかはあまり重要ではないようです。教科書は日本国籍を留保していれば、補習校でもらうか領事館や大使館で受け取ることができます。日本の教科書を使って授業をしているかどうかで日本語による学力に差が出るかどうかについてはまた別記事でお知らせします。