「在外教育施設における教育の振興に関する法律」に対する私の考えを書いています。海外で子育てをしている方が参考にしてくだされば幸いです。
最初から読んでくださる方はこちらから。
 
アメリカでは1990年後半に「移民の子供は1日も早く英語だけで教育を受けられるようにしたほうがいい」という風潮が生まれました。そして移行型バイリンガルプログラム(TBE)が廃止されていきました。もともとTBEに入る移民の子の90%近くの母語はスペイン語でした。地域によってはベトナム語や中国語などのTBEプログラムがありましたが、日本語はほとんどありませんでした。それでもTBEプログラムが公立校にあった90年代半ばまでは、日本人が多い地域の小学校には日本語ができる小学校の先生が「バイリンガルプログラム用」の先生として雇用されていました。
 
前にも書いたのですが、アメリカでは「バイリンガルプログラムに入っている=英語ができない」ということになるので、TBEに入れられるのは恥ずかしいと考える人が多かったのです。ヨーロッパやカナダが多言語環境で2言語で教育を受けるプログラムが多かったのに対し、アメリカは英語至上主義が根強く残っていました。これは今も変わっていません。
 
そのため、90年代までアメリカにあった日本語で補講をしてくれる現地校(平日に通う学校)のプログラムに行く日本人の生徒・児童のほとんどは、日本から来たばかりの短期滞在者でした。
 
私が大学で教えた日本語継承語話者の約7割が、両親ともに日本人(日本からの移民)でその学生がアメリカの大学に初めて入る「Xジェネレーション」でした。そして日本語はアメリカ国内の補習校に通って習得したというのが王道でした。
 
ただし これは10年前のデータです。10年前ですら、この人口分布は変わってきていました。奇しくもこの10年、同じような環境で日本語を学んできた学生を教えることができなくなったのですが、その下の世代、つまりこれから大学生になる子供たちを教えてきたので、別の観点から補習校卒業生を追跡調査できるようになりました。
 
次に2011年以降、この10年でロサンゼルス地域の補習校の生徒の特徴をご紹介します。

 

 

 

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