前の記事で、親子が一緒に英語を習う教育法はうまくいかないと思うと書きました。
それは親が自分が受けてきた英語教育を子供にも当てはめてしまい、せっかく別のアプローチで教えようとしても親の介入がジャマになってしまう場合です。
言語を運用する、つまり言語を実際に使用する場合、一方的と双方向がありますよね。
一方的というとちょっとニュアンスが違ってとらえられてしまうかもしれませんが、例えばこのブログ記事とか子供の作文とかも「一方的」なものに入ります。
話す場合は、スピーチとかYouTube・TikTokなどは「一方的」なものに入ります。
双方向はLineやチャットメッセージで誰かとやりとりをするものや実際に会ったりZOOMで話すことです。
最近、流行り(なのかな?)の英語ネイティブスピーカーと子供がZOOMなどで1対1で話すレッスンは何もしないよりはいいのですが、それほど効果的な英語習得法ではありません。というのも双方向の言語運用は実生活の場合、あまり1対1で話すという機会がないからです。Lineやチャットメッセージだったら、1対1もよくあるのでいいかもしれません。もし「話す力」を伸ばしたいなら、複数で話す場で、学習者が聞き手(質問する側)になる練習を増やさないといわゆる「会話力(対話力)」は伸びないと言われています。
国産バイリンガルの弱みは、同年代の子と(人為的ではなく)実生活で英語を話す機会が限られていることではないでしょうか。インターナショナルスクールに通っていて英語だけで友達と話さざるを得ない(つまり英語しか通じない友達がいる)環境だったら話は別ですが、相手も日本語がわかり、自分も日本語の方が楽な場合、強制されなければ日本語で友達とやりとりするのはごく自然のことです。
これはアメリカに住む日本人の子供にも当てはまります。英語が通じる相手で、自分も英語の方が楽だったら、英語で話した方がお互いわかり合えるし自然なんです。
今、いろいろな人(小学生から成人まで)に「自分が学習している言語で同年代と話す機会」を提供していますが、一番難しいのは小中学生です。まだ母語でも知らない子供と話すのはたいへんなのに、それを日本人だったら英語、アメリカ人だったら日本語で話すというのは、かなりハードルが高いです。
ただこういう機会に「一方的な言語使用」つまり、準備してきたものをただしゃべるというのは「うまくいかない」ということを小中学生が学んでくれたら、どうやって双方向のコミュニケーションができるようになるかを体得してくれるんじゃないかと思っています。
次に「親子が一緒に英語を習う」ことがうまくいく事例をご紹介します。