私の子育てと自分がされてきた子育てを比べ、Susan ForwardのToxic Parentsを引用しながら 今思っていることを 書いていきます。

 

 

80年代のアダルトチルドレンの現在

 

アメリカでAdult Children, Toxic Parents という言葉が話題になったのは1980年代で、それ以前のアメリカの家庭は今よりもずっと「夫の収入に頼る夫婦」が多かったそうです。日本でも昭和の時代には働く女性は少なかったし、今と比べると女性の家庭内での地位はもっと低かったと言えます。

 

アメリカで80年代までにToxic Parents に育てられた子供の多くは、親の社会経済的地位が低く、家庭内が正常に機能していない「機能不全家族」でした。これは最近では「貧困の連鎖」として社会問題になっています。

 

日本でも80年代後半から90年代に「アダルトチルドレン」という言葉が頻繁に使われるようになりました。その当時「アダルトチルドレン」とみなされた大人は現在では50歳代後半から60歳代で、アダルトチルドレンを育てた親は80歳代以降です。日本の場合、現在80歳代の世帯主が20歳くらいから40年間働き60歳で定年となり退職したら、退職金と年金でなんとか暮らしていけるだけの保障はあるとみなされています。実際、日本のインフレ率はアメリカほど高くないし、親もぜいたくをしなければ退職後、アダルトチルドレンを養うことは可能なようです。アダルトチルドレンが親離れせず、自立しないで自分の家庭も作らない場合は、その家族はアダルトチルドレンの代までで、途絶えるわけですが、アダルトチルドレンがそのまま親となって同じような子育てをしているケースもあります。

 

今、2020年代になって 日本で話題になっている「毒親」や「親ガチャ」はアメリカの「貧困の連鎖」に似た現象のように思います。貧困の連鎖は教育格差とも密着に関係していると考えられています。そのためアメリカの大学では「Generation X」と呼ばれる家庭内で初めて大学に進学する人を優遇し、奨学金を与えて貧困の連鎖を断ち切る援助をしています。

 

実際に学歴によって生涯収入にかなりの差が生じることはアメリカの国勢調査の結果にあらわれています。アメリカでは「学歴のインフレ化」「成績のインフレ化」が問題となっていて、この現象がまた「子供に過度の期待をかけすぎる『毒親』を生み出している」と言われています。

 

 

私に当てはまること

 

私の両親は、私が30歳になる前に亡くなったのですが、もし今も生きていたら私は「アダルトチルドレン」として生き続けていたのではないかと思います。
 
親に経済的に頼って生き続けていたかどうかはわかりませんが、精神的には頼ったままだったかもしれません。そして両親が生きていたらずっとアメリカに住み続けず、ある時点からは両親のお世話をすることになったでしょう。私の仲がいい友人の多くはアメリカに何十年も住んでいても、年老いたご両親が心配になり日本に帰っていきました。
 
ただもう頼れる両親がいないこと、自分の子供を守れるのは私と夫だけ、という現在の環境が私を少しだけ「自立した大人」にしているだけで、私自身は未熟なままだと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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