私が大学を卒業した後、父は病気だったのですが「温泉地に家がほしい」と言って伊豆に別荘を買いました。二人暮らしで「別荘が2件あってもしかたないんじゃない?」と思いましたが、周りからしたら「なんて優雅な暮らし」と思われるかもしれません。そしてこの家の存在を両親は自分の親戚にも話しませんでした。私にも最初の頃は「ここは共同で買った家なので、好きな時に使えるわけではない」というような説明をしていました。
ただこんなことを言ったらバチが当たるかもしれませんが、もう少し子供の頃、私がほしいものを買ってくれたらよかったのに...と思います。特に私は洋服が大好きだったのに、全然ほしいものを買ってもらえませんでした。若い頃に贅沢をしてしまうと質素な生活にもどれないという人もいますが、どうなんでしょう。
「前は辛かったけど今はこんなにいい暮らしをしています」と「前はとてもいい暮らしをしていたけれど、今はこんなに辛いです」のどちらがいいのかは人の価値観によると思う。またふだんの生活で我慢をして、蓄えたお金をドンと使いたいタイプと日々の生活を我慢したくないタイプがいると思う。時々老いた家族が貯蓄がなく子供に頼ってくるという記事を読むが、昔の日本はそれが当たり前だった。私の母の世代は、まさに「人のために生きる人生」だった。
母は早く亡くなったこともあり、私は母の人生は苦労が多かったと強く感じるようになりました。責任感が強い母は、きっと子育てや親の介護に関して人一倍 気を配り心が休まる時が少なかったと思います。そんな母を「毒親」だとは決して思いませんが、やはり私は幼い頃、かなりコントロールされていたのは事実です。