「バイリンガルになりたい人、なりたくない人、なれない人」というシリーズの記事を投稿しています。これは今から7年前 2015年に日本の大学で講演させていただいた時に話した内容のリメイクです。

 

私がこの講演をした時、昔からの知り合いがたくさん聞きに来てくれました。大学生や大学の先生方に混じって中年のオジサン オバサンがたくさんいて100人が入れる大教室がいっぱいになって立ち見の方もいました。
 
これまでに何度か書いていますが、アメリカの大学院に来て最も衝撃だったのが、アメリカでは「バイリンガル教育」はエリート教育でも英才教育でもなく 移民の子供が早く英語だけで教育が受けられるようになるための政策だったということです。
 
最近、日本でも外国人労働者の子供が日本の学校での教育を受けられるようになるまでの間「日本語支援」をおこなう政策が進んできました。日本には「移民」という制度がないため、あくまで「外国人滞在者」か「日本に帰化した日本人」を対象に親の母語が日本語ではなく、まだ日本語で教育を受けられる体制が整っていない子供たちへの教育支援が必要となってきているわけですが、アメリカの「移行型バイリンガル教育」を模倣することだけはやめてほしいと思います。
 
ヨーロッパやアフリカの「多言語共生モデル」を使って日本に滞在、あるいは永住している親の母語が日本語でない子供たちが親の母語と日本語を習得して「バイリンガル・マルチリンガル」になれるような教育ができることを切に願っています。
 
そして「自分の子供をバイリンガルにしたい」と思っているモノリンガルの保護者の方には ぜひ「バイリンガルは二人のモノリンガルが一人の中に共存しているのではない」ということを知っていただきたいと思います。
 
 

 

 

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