子供の時はよくできたことが大人になってまったくできなくなったこと、あるいは忘れてしまったことってありますか。
身体で覚えたこと、自転車に乗る、泳ぐ、などは大人になっても自然とできることが多いですよね。
でも体力が衰えてしまって、若い頃(幼い頃)はできたことができなくなることもあります。縄跳びの二重跳びとか逆上がりとか。
英語に「reach a plateau」という表現がありますが、ある程度のところで進度が停滞するとか、伸びしろがなくなることを意味します。
plateauというのは平地を表す言葉ですが、たいていは高地にある平原のようにある程度まで登っていくと平坦なところに達する場所を指します。
言語学習ってこのplateauまで登る前にやめてしまうと、ズルズルっと能力が下がってしまうんですよね。
私はこれを「滑り台に登っていく」イメージでとらえています。
子供の頃、児童館にあった平べったい滑り台にかけのぼる遊びが流行っていました。
みんなで一斉に助走してかけのぼるのですが、勢いをつけないとズルズルっとすべりおりちゃいました。
これがまさに言語学習の習得段階に似ていて、子供でも大人でも最初に勢いをつけてその言語がある程度「使える」ところまでレベルをあげると、安定します。これがすべり台の上に登り切った状態です。ただすべり台はそこが頂上ですが、イメージとしてはまだその上があって、人によってはエベレストのような高いところを目指す人もいれば、近くの裏山くらいでも十分という人もいたりします。
おそらく言語学習をしている人の大半は、すべり台の途中であきらめてしまうか、一旦登ったけど、すぐ降りてきちゃった人だと思います。
そしてこのすべり台に勢いつけてかけ登るのと同じく、小さい子は飽きもせず毎日やるのですが、大人は数回やってみてダメだと「ま、いいか」とあきらめます。
すべり台をかけ上がるのはとにかく勢いをつけて、一気にあがるのがいいわけですが、言語学習に例えるとこれはとにかくその言語を使うことです。
こちらはこのページから借用しました。
こういう幅広のすべり台だと友達と一緒に「よーいどん」でかけ上がれますね。
言語学習でも となりに一緒に登ってくれる同じくらいのレベルの子がいるといい刺激になります。
すべり台で上から手をさしのべて、助けてくれる人がいたら登りやすくなりますが、言語学習でこれをやってしまう先生だったり親がいると ひとりで登ることができないままになってしまいます。
言語学習では上から引っ張るのではなく、お尻から押してあげる、あるいは一緒に登ってあげる、登り方の工夫を一緒に考えてくれる人の方が大切です。
これについて次回、別の例を使って説明してみます。
