昨日と今日はカナダの学会に出ています。
この学会は20年以上前、大学院生だった時、数回出席しました。
一番最初に私が発表したのもこの学会だったと思います。当時は割と常連の方がいらして学会の後、飲みに連れて行ってくださったりしました。
この学会でも他の学会でも「実践報告」というカテゴリーで自分が実際に授業でおこなったことを紹介する先生がいます。私もこういう報告をすることがあります。
もちろんこういう報告は「うまくいった」ものが多く、先生は「学生の評価もとてもよかった」ということが多いです。まぁ、学生はコースの評価にあまり悪いことは書かないし、書いたとしてもある一定の取り組み(アクティビティ)について書くことも稀です。例えばある新しい試みに関して先生が「これをやってどうでしたか。」のようなアンケートをしたらほとんどの場合、答えないか答えた場合はポジティブな感想を書くと思います(5段階評価だったらたいていは3以上)。
だから本当に正直な感想を聞きたい場合には「本音を話してくれる相手」に聞く必要があります。
私のクラスを取っていない学生に「こんなアクティビティをやってみたい?」と聞いたり、他の先生に「こういうアクティビティを教えてもらったんだけど使ってみようかしら」と言って意見を聞いたりしてみます。
『アクティブラーニング』の例として、中高生に「自分の学校でイベントをするとしてどんな出し物をしたいかをグループで考え、企画書を書かせ、実際にそのイベントでやってみる」という実践報告がありました。これはけっこういろいろなところでやっているようです。複数の学会やワークショップでこの取り組みをしている先生が何人もいました。
これを私が教えていない(アメリカにいる)日本語を学習している中高生に「お祭りとか文化祭のイベントをやるので企画書を書く」というアクティビティをやりたいかを聞きました。彼らは私の学生ではないので正直に答えてくれました。
RPG的に仮想のイベントを作るとか、オンライン上で何かイベントをするなら企画書いる?たとえば
あつ森の___でパーティしましょう!
でいいんじゃない?
みんなで考えて何か出し物?
パフォーマンス?
店?
これを見る人はマーケティングが目的?
全然面白くないけど、やれって言われれば企画書を書くよ。でも日本語しかわからない人がアメリカでイベントやって、高校生のうちらに日本語で出し物考えさせて日本語で説明しろってあり得ない
これのどこがアクティブラーニングなのかを先に教えてほしい
中高生 キビシイ〜
日本語を習うなら、日本語で何かができるようになる、ただ文法や語彙や漢字を習うんじゃなくてアクティブに活動しながら習得する ことにフォーカスして先生は様々な教案を考えるのですが、今時の中高生に「仮想(あるいは実際にあとから行う)イベントで自分たちが何をするかを考えて企画書を書く」ということはあまり魅力的な活動ではないようです。
今度は「こんなことをやろうとして意見を聞いたら不評でした」という「実践前にふみとどまった報告」も必要なんじゃないかと思いました。
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