先日から、今書いている論文に使用できそうな研究論文をご紹介しています。
今日はKendall Kingという人のLanguage Policyについての論文です。
実はこの記事が出る日、Kingさんは日本のバイリンガルの学会で講演をしています。
講演は先にVideoで見ることができました。
この学会に私は旅先から出ようとしていたのですが、このように先に見ることができたので、旅行中は出ないことにしました。
このKingさんは、Language Policyという本も出していて、この分野の第一人者です。けっこう前から論文を出していたので、実物を見たら若くてビックリしました。
今回の講演を聞く前に読んだ論文です(King, 2006)。この論文で、Kingさんはアメリカ国内でスペイン語と英語のバイリンガル育児に成功した家族へのサーベイとインタビューを元にどのようにバイリンガルを育てたかをまとめています。
これは日本で英語子育てをしている家族には参考になる文献だと思います。なぜならこの家族の多くは自分が英語話者(つまりコミュニティの主要言語が母語)で、敢えて子供にスペイン語を教え、英語とスペイン語のバイリンガルにしようとしているからです。これは日本で日本語話者が敢えて子供に英語を教えて、日本語と英語のバイリンガルに育てようとしているのと似ています。違いと言えば、アメリカにはスペイン語と英語のバイリンガルプログラムは公立校でも数多くあり、たいていはスペイン語母語話者がクラスに半数くらいはいる(Two-Way Bilingual Model)のに対し、日本では一部のインターナショナルスクール以外はこういう形式の学校はまだ数少ないということです。
Kingさんのこの論文で、バイリンガル育児をしている家庭は、専門家の言うことを自分のポリシーに合う部分だけ信じ、ほとんどは自分が「こうしたい」と思うように子育てして、家庭内使用言語も選んでいるということでした。
確かに専門家がリサーチ結果を出しても、それが自分の子供や家庭に当てはまるかは当事者が決めることであり、これはある意味 当然の結果のような気がします。
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