先日から、今書いている論文に使用できそうな研究論文をご紹介しています。
今日は文化への同化(assimilation)についての論文です。
 
今年の3月に発表された非常に新しい論文で、Saavedraという人が日系人のファーストネームとアメリカ文化への同化について書いています。
 
日系の方でお名前が「Ken」という方がよくいます。ここれは「Kenji」の略なのか「Kenneth」の略なのか、日系人はこのように「日本名」にも「アメリカンネーム」にも取れる名前を敢えて子供に名付けていたのか、また戦時中に産まれた子供はよりアメリカナイズされた名前をつけられていたかということがこの論文のテーマです。この論文で調査されているのは第二次世界大戦前とパールハーバーの後の比較で、日系人が「敵」と見なされる前と後の比較です。
 
この論文ではパールハーバー事件の後の子供の名前は「アメリカナイズされたもの」が多くなっていることを統計で示していました。そして最近の「アジア人差別」によって今年産まれてくるアジア系の子供は「非アジア系の名前」をつけられるのだろうかと言っていました。
 
私は特にDQNネームとかキラキラネームを批判する意図はありませんが、正直、娘の日本語補習校の同級生の名前を見た時は驚きました。
私が大学院生としてサンフランシスコの日本語補習校にリサーチに行った20年くらい前は、アメリカに永住している子供のほとんどが、ファーストネームはアメリカ名で、日本名をミドルネームにしていました。そして補習校ではミドルネーム(日本名)で呼ばれていました。そういう決まりがあったわけではないようでしたが、みんなそうしていました。私の娘は9年前に補習校に入ったのですが、当時の同級生のほとんどがアメリカ生まれの子供たちでした。日本から短期滞在で来ていた子は1−2人しかいなかったと思います。
ほとんどが日本名でもアメリカ名でも通用するファーストネームで漢字表記もありました。これは日本のキラキラネームの影響を受けているのではないかと思いました。
 
英語圏に移住した人が名前を変えることはよくあります。留学生でも自分の名前がアメリカ人に正しく発音されないために英名を使っている人もいます。それなら最初から、どの言語でも発音しやすい名前をつけようと考える人はいるかもしれません。
 
我が子も(おそらく)どの言語の人も発音できる非常にシンプルな名前です。娘はミドルネームがあるのですが、それは私が尊敬する恩師の名前からいただきました。そのミドルネームの影響でスペイン語圏からの移民の子供と思われることがあるのが面白いです。
 
 
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