先日から、今書いている論文に使用できそうな研究論文をご紹介しています。
今日は言語の力(ステータス)についてです。
言語そのもののステータスとか強さを語る時、よく
Ethnolinguistic Vitality
という言葉が使われます。日本語で書かれた論文でもこのまま英語で書かれているので、まだ適切な日本語訳がないのかもしれません。
私はこの言葉を自分の博士論文で、Allard, R. , & Landry, R. (1991)の論文から引用して使用しました。いつからかこの考えを提唱したのがこの2人の学者だと思っていたのですが、彼らの最近の論文を見ると、この方々はこのEthnolinguistic Vitalityをある国やある地域で調査すると、どうしても客観的なデータが出ないということをいくつかの論文で発表しているようです。
これはある国、ある地域で一つの言語のステータスが高いとその言語の需要が高くなり、その言語を習いたい、上達したいという気持ちが強くなるという考えに使われています。
例えば、日本ではベトナム語やロシア語より、英語の方がEthnolinguistic Vitalityは強いと言えます。世界的に見て、英語は「強い言語」だと言われる理由はVitalityという言葉が「強さ」と訳されるからだと思います。
前にも書きましたが、日本で英語を習得することは「世界的に見て役に立つ言語=英語」という一般的な固定観念があるので、勉強そのものの好き嫌いはあるにしても「英語なんて勉強しても意味がない」と考える人は少ないでしょう。
ただ「英語を将来、どう使うか 英語が自分にとってどう役に立つのか」は子供にはわかりにくいかもしれません。
そこでどうしたら子供(学習者)のモチベーションを高めるかという研究が必要になってきます。
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